[電気柵設置事例] 豪雪地帯で設置・回収をできるだけ楽に〜

2018/10/3

営業部 新人の佐野です!
10月に入り、いよいよ電気柵を回収される方が
多くなってくるのではないでしょうか。

そこで今回は、シカ用電気柵を張りたい、だけど「設置・回収をできるだけ楽にしたい」
というお客様の現場をご紹介します。

お客様がお住まいの地域は豪雪地帯で、冬は2m近く雪が降ります。

そのため、通常とは少し変わった電気柵の仕様をご提案しました。

まず、支柱は一度設置したら回収しなくて済むよう単管に。
電気柵ワイヤーは「バイパスワイヤー」を使用しました。

バイパスワイヤーは鉄線のワイヤーを編んだ電気柵ワイヤー。
フェンシングワイヤーほど固くなく、柔軟性があるため
施工がしやすいワイヤーです。
(いわば、ポリワイヤーとフェンシングワイヤーの間といったところでしょうか)

設置後の写真がこちら。

雪が降る前に、緊張を弛めてワイヤーを地面に倒します。
雪が解けたら、緊張をかけてワイヤーを再度ピンと張ります。
このようにワイヤーを「回収」するのではなく「倒伏」 することで、
積雪による破損を防ぐことができます。

ポリワイヤーを使う一般的な「簡易電気柵」よりも
コスト面がかかってしまいますが、
豪雪地帯ではこのような電気柵の張り方も可能です。

改めて、環境や野生動物の生息状況によって、
さまざまな電気柵の設置方法があるんだな~と
勉強になりました。

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