【子牛の下痢対策】対応策5選! 子牛の下痢に関する基礎知識から対応策までご紹介
人間同様、牛においても便は「体調を示すサイン」になります。
下痢している状態を見逃したり、放置してしまうと、子牛の命だけでなく、農場の経営にも影響を与えてしまいます。
この記事では
・子牛が下痢をする原因
・どう対応すれば良い?対応策について
についてご説明します。
1.なぜ子牛は下痢が起きる?下痢の原因
大きくは2つに分けられます。1-1.病原体に感染したことによるもの
サルモネラ菌などの細菌や、コクシジウムなどの寄生虫への感染が原因のパターンです。対応方法としては
、 カーフハッチなどの飼育環境の洗浄、消毒などを行ったり、哺乳具などを使いまわさないなどの衛生管理があります。
1-2.消化不良や飼養環境による体力低下等によるもの
前項とは異なり、感染性のないものです。子牛はもともと体力が低い生き物です。
特に、北海道などの寒冷地において、真冬は氷点下まで気温が低下してしまいます。
対応方法としては
カーフジャケットなどの寒さ対策はもちろん、初乳給与をしっかり与えるという点もポイントです。
2.なぜ下痢が問題?下痢が示す子牛の体調サイン
2-1.感染病の拡大
下痢をそのまま敷料などに放置してしまうと、重症化するだけでなく、他の個体が触れてしまった場合、その個体も感染してしまうリスクがあります。
2-2.治療費
獣医さんを呼んで対応していただくため、治療費や投薬代などがかさんでしまいます。2-3.子牛の市場価格
昨今は子牛の市場価格(個体販売価格)の変動が大きいこともあり、子牛の購入額が高額になってしまった場合は場合は、さらなる経営負担になってしまいます。
2-4.下痢が続く場合は治療が必要
上記にも記載した通り、様々なリスクがありますので、下痢が止まらない場合は、早急に獣医さんや家畜診療所に相談し、治療を行いましょう。3.子牛が下痢を起こさないために 今からできる解決策5選
実際に導入いただいた事例と、どんな点が経営においてメリットなのか、お客様の声をご紹介します。3-1.初乳給与をしっかり行う
生後間もない子牛には免疫がありません。母牛の初乳に含まれる免疫抗体を摂取してはじめて免疫を得ます。
生後、時間が経過するにつれて、免疫抗体の吸収量は減少します。
子牛の健康のためには、哺乳欲を欲してから6時間以内に確実に給与されることが重要です。
ミルクチューブを使って お客様の声
(1)ホルスタイン農家様「その日は深夜に分娩がはじまり、出産自体は無事終わったが、初乳をうまく飲んでくれない個体がいた。
気づけば日付を回り、これ以上ボトルでの給与は難しいと考え、ミルクチューブを使った。
すると残り1L程度を、1分程度で給与することができた。おかげで、明日の作業に支障がない程度に睡眠をとることができ、安心した。」
(2)和牛農家様
「和牛子牛の初乳用ミルクの給与用に購入。
ホースに目安スケールが印刷されていることやホースの挿入もしやすく素人の私でも容易に使用することができました。
(中略)欲を言えば、子牛が立った状態で頭を上げたときに、ボトルが宙ぶらりんになることがあったためホースが若干長めがいいかなと感じました。」
参考商品
その他製品は >>>こちら
3-2.子牛にあった哺乳具を選定する
ファームエイジの哺乳乳首「ピーチティート」は「噛んでミルクが出る」構造になっています。子牛のペースで飲めることで、誤嚥がしにくい、消化酵素と唾液がよく混ざって下痢予防になるなど、多くのメリットがあります。
片手でもてるボトルタイプから壁に引っ掛けて使えるバケツタイプなど、飼養環境に応じて使い分けてご使用いただくこともできます。
・ピーチティートを使って お客様の声
「バケツタイプを使っています。哺育牛が常時10~20頭ぐらいおり、哺乳瓶で2時間ぐらいかかっていた。
今はこちらのバケツを3個使って1時間程度で終わるようになりとても助かっている。前より下痢や誤嚥も減ったように感じるね。」
参考商品
その他製品は >>>こちら
3-3.ルーメンの発達を確認する
生まれたての子牛はルーメン(第一胃)が未発達のため、成牛のように粗飼料をルーメン内で発酵してエネルギーとして利用することができません。濃厚飼料の給与量を、多くとりすぎてしまうと、下痢やその他の体調不良の原因になることがあります。
ファイバースタートは、早い時期からルーメンマットを作るための「発酵粗飼料」です。
哺乳期から育成期にかけてサイレージ?と思われるかもしれませんが、柔らかいサイレージなので胃の柔毛を傷つける心配はありません。
厚くて硬いルーメンマットができることで、強い反芻がおき、下痢が起きにくい胃が作られます。
参考商品
その他製品は >>>こちら
・FSを使って お客様の声
「下痢が減ったことで、敷料が汚れる頻度が格段に減り、作業面も楽になった。また、牛の毛づやが良くなり、腹ができあがったので獣医にかかる頻度が減った。」
・デモファームでの事例(試験)
2019年に弊社デモファーム(実験農場)にて、ジャージー牛4頭にファイバースタートと放牧草を与える試験を行いました。哺乳時期はファイバースタートと代用乳だけでを給与し、4ヵ月齢から退牧までは放牧草だけで育てました。その結果、日本飼養標準を上回る牛たちに育ちました。
ファイバースタートに関するお問合せは>>> ファームフィード株式会社まで(お問合せフォームに移動します)
3-4.寒さ対策をする
子牛は体脂肪が少ないうえに、ルーメンが未熟で熱発生量が少ないため、体温調節がうまくできず、寒さに弱いといわれています。子牛の適温域の限界温度は最低13度といわれていることから、寒冷地では子牛の防寒対策は必須と言えます。
参考商品
その他製品は >>>こちら
3-5.カーフハッチ(ペン)の見直し
カーフハッチとは子牛を個別に飼育する小屋のことです。コンパネなどの木材を使って、自作されている方も多いそうです。
糞尿などがついたままになってしまうと不衛生になってしまうので、定期的に除糞したり、洗って乾燥させる必要があります。また、換気を行うことも非常に重要です。
参考商品
その他製品は >>>こちら
ご不安な場合は、遠慮なくご相談ください。
対策の幅はたくさんありますが、それぞれの農場における課題は異なっています。まずは、記事を読んでいただいたなかで、「自分の農場に当てはまるな」「この部分は知らなかったな」という箇所から、順番に対処していきましょう。
また、記事を読んでもよくわからない、予算も限られており対策を迷っている という方は、
是非一度お電話ください。
全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
関連記事