【電気柵 ソーラー】後悔しない!電気柵の基本とソーラー式の魅力とは?仕組みから選び方・よくある疑問まで徹底解説!

今や畑の野生動物対策として、電気柵は一般的な手段の一つになりました。

中でもソーラー式の電気柵を希望される方が多いですが、実は、環境や設置状況によっては、不向きな場合があります。

本記事では、ソーラー電気柵の仕組みや基礎的な知識から、どのような点に注意して選ぶべきなのかについてご紹介します。




1.(はじめに)電気柵について

1-1.電気柵の仕組み

電気柵(でんきさく)とは、動物に慣れることのない痛み(電気ショック)を経験させて、

動物の心理的バリヤー(警戒心)により柵に近寄り難くさせる柵のことです。

動物が電気柵ワイヤーに触れることで、電気が動物の体を通って地面に流れ、アースから本器へ流れる電気柵の回路が成立します。

これにより強いショックに驚いた動物は、その後心理的に柵に近寄りにくくなります。




1-2.ソーラー式電気柵とは

 ほとんどの場合、ソーラー式のパワーボックス(電気柵本器)を指していることが多いです。

パワーボックスは電気柵の柵線(ワイヤー)に電気を送り出す機械のことで、電気柵の心臓部分といえます。

 基本的に、パワーボックスは12Vバッテリーを電源に取ることが多いですが、ソーラーパネルの普及に伴い、バッテリーとソーラーパネルを併用する事例が非常に多くなってきました。最近は、バッテリーとソーラーパネル、パワーボックスが一体になった組立不要のモデルが人気です。




2.なぜソーラー式が選ばれる?メリット・デメリット

 弊社もソーラー式のパワーボックスを多く取り揃えておりますが、改めてメリットとデメリットを整理してみました。特に、これから電気柵導入を検討している方はぜひご確認ください。



・メリット

〇 バッテリーメンテナンスの手間が省ける

 この点が選ばれる理由として、一番大きいでしょう。太陽光が当たっている間は自動的にバッテリーに充電されるので、メンテナンスの手間を軽減することができます。



〇 電源のない環境でも使用できる

 自宅から遠く離れている、頻繁に電気柵のメンテナンスがしづらいなどの方におすすめです。中山間地の獣害対策や耕作放棄地放牧にオススメです。



〇 電気代の削減

 家庭用のコンセント(AC100V)を使用するパワーボックスと異なり、電気代が掛かりません。




・デメリット

× 初期投資が掛かる

 ソーラーパネルなしのタイプと比較すると、比較的高額になることが多いです。



× 太陽光の当たる環境に設置する必要がある

 日陰になるような場所に置くと、充電効率が下がるなど、パフォーマンスが低下します。設置する向きにも注意しましょう。また、盗難のリスクもあるので、できるだけ人目に触れないなど、リスクを低減できる場所が望ましいです。



× 過充電を防止する装置が必要

 太陽光による発電が多すぎると、過充電という状況に陥ってしまい、バッテリーやパワーボックスの作動に影響する場合があります。



3.ソーラー式 電気柵の選び方【抑えておくべきポイント5選】

ここでは主なポイントをご紹介します。

3-1.柵を設置する距離を把握する

 ソーラータイプに限らず、パワーボックスを選ぶうえで、まず電気柵の「設置距離(1段あたりの距離)」と「段数」を確認しましょう。
それによって、選ぶパワーボックスが異なってきます。初めての方は、「パワーボックスおすすめ診断」が便利です。




3-2.設置環境を確認する

 前述した通り、日陰になるような環境は設置に不向きです。



3-3.設置する期間を確認する

 ソーラーパネルはあくまで補助的な装置であり、バッテリー切れを補償するものではありません。例えば、一年中設置することを最初から想定している場合は、家庭用のコンセント(AC100V)のほうが安定的に電気柵を稼働させることができるので、そちらの活用も検討しましょう。




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3-4.ソーラーパネルに充電コントローラーが付属しているか確認する

 ご自身でソーラーパネルをご用意される場合はご確認ください。弊社販売のソーラーパネルにはすべて充電コントローラーが付属しています。



3-5.ソーラーパネルに接続するバッテリーの状態を確認する

 いくらソーラーパネルのパフォーマンスが優れていても、肝心のバッテリーが壊れてしまっていては意味がありません。
接続前に、バッテリーの容量や電圧などが適正なものになっているかご確認ください。




4.よくあるご質問 ソーラー式 電気柵

4-1.夜間や曇りの日は電気柵は止まるのですか?


 あくまで主電源はバッテリーであり、ソーラーパネルは太陽光があるときに充電する「補助的な装置」といえます。
そのため、ソーラーパネルからの発電がない夜間や曇天でも、バッテリーの充電がある限り、電気柵が止まることはありません。



4-2.バッテリーは、補充電しない(太陽が出ていない)状態でどれぐらい持ちますか?

 フル充電されたバッテリーを使用し、太陽光を遮断した状態で作動させた場合、以下のようになります。


 S150センサー:およそ20日

 S500センサー:およそ14日

 S1000センサー:およそ8日

(※弊社試験時の数値 あくまで目安です)




4-3.専用の充電器を持っていない場合、どのように充電したらよいですか?

 電源を切った状態で、ソーラーパネルを太陽光に充てておくと充電できます。

ただし、バッテリーを長持ちさせるためには、シーズンの使い始めと終わり、また6ヶ月毎に、専用バッテリー充電器(別売)でフル充電することをおすすめします。




4-4.少し日陰になるぐらいの場所であれば問題はない?

 影がパネルの一部でも入り込むと、発電効率が一気に下がってしまいます。
電柱や立ち木などの影がパネルに入り込まない場所に設置してください。



4-5.冬期間や使用しない時期はどうしたら良い?

 まず、撤去前に電源をオフにして2~3日間太陽光に充ててください。次に、プラス側のバッテリー端子を外して保管してください。使い始めるときは、数日間太陽光でバッテリーを充電してから使うようにしましょう。方法としては、バッテリー端子をつないでから、電源をオフにした状態で、太陽光に充てます。

 上記のような管理を習慣化しておくことで、バッテリーを長持ちさせることができます。

(※日数はあくまで目安です。バッテリーの状況によって異なります)



5.導入事例(お客様の声)

5-1.イノシシ電気柵/Sシリーズ

 魚沼産コシヒカリを作っていますが、なにしろ里山です。一番下の田んぼは山に近いので、猿、クマ、イノシシ、の被害に遭います。電気柵は本当に頼りになります。ソーラーだとバッテリーを気にしなくていいのでとても助かります。

5-2.家庭菜園で使用/ソーラーガード50(EC限定モデル)

 高くつくけどメンテナンスは楽になります。

今までは電池式のものを使っていました。電池式よりも価格は数倍しますが、やはりソーラー。電池交換と充電が不要なのは楽です。山の影になるような日当たりの悪い場所では注意が必要です。




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※写真はイメージです。実際にご意見をいただいたユーザーとは異なります。




6.まとめ

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 もはや電気柵を使用する方にとって、ソーラーパネルとバッテリーの併用は一般的といっても過言ではないでしょう。ところが、設置環境や使用する期間などによっては、ほかのタイプが向いている場合もあります。



これから電気柵を導入される方は、ご自身の設置状況や条件を整理してから、最適なタイプを選ぶと良いでしょう。



「もっと詳細なアドバイスがほしい」、「パワーボックスから柵まで一式で設計してほしい」などのご要望も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。

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