家庭菜園のイノシシ被害をなくそう！効果的な電気柵の設置方法や補助制度などをご紹介

せっかく育てた野菜や果物が、一夜にしてイノシシやアライグマに食い荒らされてしまう——。

そんなショックな経験をお持ちではないでしょうか？近年、家庭菜園への獣害が全国で急増しており、被害は都市部近郊にも及んでいます。

本記事では、「家庭菜園の獣害対策」をテーマに、初めての方でも導入しやすく、かつ効果が高い獣害対策として注目されている電気柵の選び方・設置方法・コストを抑えるコツなどを徹底解説します。

1.家庭菜園に迫る獣害の実態とは?

野生動物被害の全体像

農林水産省のデータによると、野生動物による農作物被害は全国で164億円に上っており、
昨年よりも増加しているそうです（出典：農水省｜全国の野生鳥獣による農作物被害状況について（令和5年度））

被害の多くを占めるのはイノシシ、シカですが、地域によってはクマによる農業被害が人身被害にも及ぶ可能性があることを懸念されています。

なぜ最近、家庭菜園の獣害が増えているのか?

昔から中山間地では野生動物による被害は多かったですが、最近では都市部でも増えてきています。

その理由は多岐にわたります。
例えば、農業の担い手が不足し、耕作放棄地が増えている点、気候変動などによる影響で木の実の不作など餌資源が不足している点、それらを求めて都市部に出没している点　などが挙げられます。

特に狙われやすい野菜と果樹の種類

幅広い種類の作物が狙われますが、ブドウなどの果樹類やメロンやスイカなどの果物類は、小さい面積でも被害金額が大きくなるため、対策は必須といえるでしょう。

2.電気柵が家庭菜園の獣害対策に効果的な理由

電気柵の仕組み

野生動物対策として幅広く利用され、中山間地の田畑や牧場の周囲でよく見かけることができます。

（参考ページ：電気柵について（仕組み、種類、よくある質問））

動物が電気柵ワイヤーに触れることで、電気が動物の体を通って地面に流れ、アースから本器へ流れる電気柵の回路が成立します。
これにより強いショックに驚いた動物は、その後心理的に柵に近寄りにくくなります。

他の対策との違いと比較

電気柵の「動物が慣れない痛み」を与える点が、他の対策にはない特徴です。

忌避剤の場合、慣れが生じてしまうと効果が薄れてしまいます。樹脂ネットは安価で設置も簡単ですが、簡単に上れたり、痛みを伴う心理的な効果はありません。
一方、電気柵にも弱点があります。
地面から生えてくる雑草がワイヤーに触れてしまうと、漏電を起こし、動物に与える痛みが小さくなってしまいます。そのため、定期的な下草管理やバッテリーの残量チェックなどの手間がかかってきます。

どの対策にもメリット、デメリットがありますので、ご自身の圃場や予算などにあっているか、よく照らし合わせましょう。

3.効果的な電気柵の設置方法と注意点

設置環境や動物に合わせた仕様を心がける

イノシシ対策の場合、段数は2段張りが標準です。

ですが、生息密度が高い、被害が多い地域では2段張りでは侵入されてしまう恐れがあるため、3段張り以上が望ましい場合があります。
また、放牧においては、同じ家畜でも月齢によっては体が小さいため、段数を多めにすることをおすすめします。

よくある失敗とその対策

例えば、斜面から電気柵までの距離が近いと、乗り越えられたり、電気ショックに驚いた動物の逃げ場が失われて柵を壊されたりしてしまう恐れがあります。

平地でない場合には、電気柵の下に隙間ができたり、高さが不十分な部分が生じることがあります。
特に柵の下に隙間があると、動物は柵の下を掘ったり、くぐったりして、侵入しようとするので注意が必要です。

4.獣害対策にかかるコストと補助金情報

電気柵設置にかかる費用の目安

対象動物や設置距離によって異なりますが、はじめての場合は「かんたん電気柵セット」がおすすめです。

参考商品

その他製品は >>>こちら

補助金制度を活用しよう

農水省が窓口になっている「鳥獣被害防止総合対策交付金」が最もポピュラーですが、
自治体やJA独自で行っている場合もあります。実施内容や補助率はそれぞれ異なるので、一度確認してみると良いでしょう。

また、補助金は、誰でも必ずもらえるわけではありません。設置費用や管理ツールなど、補助金によっては対象にならないものがあることも、念頭に入れておきましょう。

5.まだまだ分からない、不安なことが多い・・・そんな方へ

すでに電気柵を設置されている方であれば、イメージがつきやすいですが、初めての方は「なにを準備すればいいのかわからない」といったお声をよく伺います。
手前味噌で恐縮ですが、弊社がご提供している「便利ツール」をご紹介します。

【おおまかな金額が知りたい】おまかせ見積システム

　最低限の情報を入力することで、初めての方でも簡単にお見積依頼ができます。
入力いただいた条件と、ご希望をヒアリングしながら、現場経験が豊富なスタッフが最適なお見積をご提出させていただきます。
はじめて柵を設置される方、専門スタッフと相談しながら見積したい方、設置場所の地図や航空図をお持ちの方におすすめのシステムです。

＞＞＞おまかせ見積システムは こちら

【すぐに詳細な金額が知りたい】自動見積システム

　かんたん見積とは異なり、詳細な条件を入れる必要がありますが、具体的な資材数、概算金額が掲載されたお見積書（PDF）がその場で発行されます。
自治体の補助金申請だけでなく、営農計画の検討資料がほしい方にもオススメです。
※送料が含まれていない概算見積です。ご提出・ご購入の前に一度ご連絡ください。

＞＞＞自動見積システムは こちら

【詳細な打ち合わせがしたい】オンライン相談

　お電話だけでなく、オンライン上でお打合せも可能です。
事前にご相談内容をお聞かせいただければ、資料や導入事例を交えながら、ご提案させていただきます。
ご希望の日程、時間をご予約いただけるので、企業・法人や自治体担当者の方にオススメです。

※日程によっては対応が難しい場合がございます。予めご了承ください。

＞＞＞オンライン相談のお申込みは こちら

【現場で説明・指導してほしい】電気柵セミナー

　日程を調整してからの対応となりますが、直接現地に赴いてご説明することも可能です。
複数人や集落単位で柵の導入を検討している方、生産者へ指導する方にオススメです。

※日程や地域によっては対応が難しい場合がございます。予めご了承ください。

＞＞＞セミナーのお申込みは こちら

6.まとめ｜家庭菜園を守るために今すぐできること

　いかがでしょうか？

家庭菜園で獣害の被害に遭ったとしても、落ち着いて、一つずつ対処していくことが大切です。
また、近隣の住民の方とも情報を共有し、協力体制を構築することも大切でしょう。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。