放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!ストーリー1|ボードゲーム誕生秘話

「なぜ作ろうと思ったのか?」から「どうやって形になったのか?」までのリアルな奮闘記をお届けします。
ファームエイジの想いが詰まった3話構成、ぜひ最後までお付き合いください!
1. きっかけは執行役員のひと言
その日もいつもの定例ミーティング。商品提案のターゲットをアトツギ(農家の後継ぎ)や将来を担う若者で検討できないか?
という議論が出る。
そこまでは、誰もが普通の会議だと思っていた。
ところが、執行役員のひと言で空気が一変する。
「ボードゲーム、作ったら面白そうじゃない?」
開発チーム全員の頭に「?」が浮かんだのも無理はない。
ファームエイジは40年にわたり、放牧酪農の支援や電気柵の設計・販売をしてきた会社。 ゲーム開発なんて、やったことも考えたこともない。
突拍子もない提案に困惑するメンバーを前に、その役員はその理由を語り始めた。
2. ヒントは林業のボードゲーム
「林業を学べるボードゲームがあるんだよね。」役員が紹介したのは、資源管理や持続可能な林業について楽しく学べるゲーム。
これを見て「酪農や放牧にも応用できるのでは?」とひらめいたとのこと。
遊びながら放牧の魅力を知ってもらえたら面白いと思わない?というのがアイディアだ。
3. 林業ができるなら、酪農もいける!・・はず
林業と酪農、一見違う分野に見えるが、どちらも課題は山積みだ。酪農は、経営の厳しさから抜け出せず離農を選択する人も増えている。
「もしゲームを通じて放牧の可能性を知ってもらえたら?」、 「『ちょっと試してみよう』と思うきっかけになったら?」
ボードゲームという新しい切り口で、新しいアプローチができないかと考えた。
4. 消費者にも知ってほしい放牧の価値
放牧は生産者だけでなく、消費者にもあまり知られていない。オーガニックやサステナブルな酪農の一環ととらえられがちだが、実際はもっと奥深く、効率的な経営スタイルなのだ。
放牧の仕組みや、牛乳がどんな環境から生まれているのか。 ゲームを通して楽しく学ぶことで、もっと身近に感じてもらえるかもしれない。
5. 誰が、どうやって作る?
「このボードゲームが放牧を広めるきっかけになれば。」そんな想いを胸に、企画を進める執行役員。 だが、ひとつ大きな問題が……。
「どうやって作るの?」
次回、ついにボードゲーム開発がスタート?!
お楽しみに!
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