放牧酪農の未来をゲームで伝えたい!ストーリー3|ボードゲーム誕生秘話

いよいよ形になってきたボードゲーム。でも、すべての課題をクリアしたわけではない。


1.それぞれの意見 社員、社外、専門家

ゲームが形になってきたので、開発チームは少しずつ完成に向けた動きを開始。だが、ここにきて関係者の意見に大きなバラツキがあった。

「本当に酪農家さんができるのか?」「ビジネスとしてはどうなのか?販売見込みは?」などの意見。
他方、親しい放牧酪農家さんからも意見をもらっていたが、「放牧をゲームに表現するのは難しいのではないか」「もっと多くの要素が必要」などの意見が出ていた。


ある程度予想はしていたものの、、、これらをどうまとめるか。


2.もう一度問い直す 何のためのボードゲーム?

※デモプレイの様子

全員の納得感を優先すると、ゲームが複雑になる。一方、ゲームとしての要素だけだと、放牧や酪農の真の姿は見えづらくなってしまう。

ここで開発チームが問い直したのは「何のためのボードゲームなのか」
きっかけは、放牧をもっと世の中に広めたいという想いから。すべての意見や要素を詰め込むことはできなくはないが、目的の達成からは遠く離れてしまう。


それぞれの意見、自分の想い、伝えたいこと。それぞれ分類・分解しながらも、開発チームは最後の仕上げにかかる。


3.見えてきたデザイン ぐっとあがった完成度を見て・・

※画像は試作段階のもの

デザイナーさんとの打ち合わせの日。今まで一緒にプレイしてもらいながら、いくつか試作版を持ってきてもらった。

「いつも最初にお見せするこの瞬間が緊張するんですけど・・・・」と苦笑いしながら、デザイン案を見せていただく。


「おぉ~」


開発チームからも、歓声があがる。

今までは社内で印刷やラミネートで施策版を使ってきたが、今回は、完成に近づけたイメージで作りこんできた。


ここまで苦労して作ってきたものがそれなりの完成度になってくると、感慨もひとしお。
まだ何かを成し遂げたわけではないが、ここにいるみんなが嬉しそうに笑い、リリースを心待ちにしている。その光景だけで、胸がいっぱいになった。


4.協力機関と最終調整

ゲーム作り以外にも準備が必要。

まずはSNSやウェブ上の媒体からリリースの準備。もともとSNSに力を入れていたので、前々から準備は行ってきた。また梱包や配送など、実際に手に届ける調整も開始。
これまで悩み、苦しみながら考え抜いてきたボードゲームの開発にも終わりが見えると、不思議と寂しさがこみ上げる。


次回はいよいよ、完成とリリースのお話!!


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