【 電気柵 漏電 】電気柵の下草刈りが面倒…なくせない?管理の手間を軽減する方法や基礎的なポイントをご紹介
電気柵において、草木による漏電対策(下草管理)は必須項目です。
但し、設置距離が長い場所や山間地では草刈りの手間が大きいため、「もっと楽にできないか」とお問い合わせいただくことがあります。
ここでは、
・なぜ電気柵において下草管理が必要なのか?
・管理を軽減できる手段は?
・最新アイテム 通電防草シートのご紹介
について、ご説明いたします。
漏電すると柵全体の電圧が低下し、動物が触れた際のショックも小さくなります。
厄介なのは、ショックが小さいことを覚え、単なる障害物と認識して、くぐり抜ける習慣がついてしまうことです。
こうなると、下草管理を行って電圧を高く維持できたとしても、かんたんに侵入や脱柵を許してしまいます。
そのため、下草管理は、「電気柵の泣き所」とも言えます。ここでは主な手段についてご紹介します。
そうすることで、下草の繁茂を抑制し、草刈りの頻度を軽減することができます。
但し、除草剤の利用が制限される場所や環境もあるので、周囲の環境を確認しながら利用しましょう。
除草剤とは違い、シートが敷かれている限り、下草の繫茂を抑制し続けることができるので、持続性があります。
但し、事前の草刈り・整地などの手間がかかることや、除草剤と比べて初期投資がかかる可能性があります。
>>>こちら
(上記イメージはジュールをポンプから押し出される水にたとえています)
ジュールが高いということは、長距離で使えるだけでなく、雑草による漏電の影響を受けにくくなります。
ジュールが高い本器は、金額的にも少し高額になってしまいます。
ただし、何度も草刈り機で下草管理を行う手間や燃料費を考えると、初期投資を高めに設定することで、後々のメンテナンスや管理が楽になる場合があります。
参考記事:【効果がない電気柵になっていませんか?】「効かない」「うまくいかない」と思ったときに知っておくべき指標「ジュール(J)」
その他製品は >>>こちら
例えば、田畑の周囲だけでなく、道路際や砂利地など、従来は想定されなかった”アースが取りづらい環境でも設置したい”という要望が増えてきました。
また、地域によっては、今まで出没しなかったクマなどの大型動物が頻繁に出没するようになり、”より強力な電気柵を設置したい”など、様々なご要望が増えてきました。
従来の防草シートと同じく、下草を抑制する性能はそのままに、生地の中に電気を通す性質を持った特殊な繊維「導電ヤーン」を編み込むことで、
アースが取りづらい環境でも効果を高められるようになりました。
イノシシや熊だけでなく、ハクビシンなどの小動物やサルでも有効になるよう、導電ヤーンは2~3cm間隔で配置されています。
さらに令和6年より「鳥獣被害防止総合対策交付金」の補助金対象になったことで、費用の一部が補助されるようになりました。(新設電気柵の地際対策において)
出典:鳥獣被害防止総合対策交付金について|令和6年度版
※上記は2024年7月現在の情報です。年度によっては補助の条件が変更なる場合がありますので、ご注意ください。
その他製品は >>>こちら
(詳細は動画をご覧ください https://www.youtube.com/shorts/YXO_JQZ57l4)
・必要資材
ー通電防草シート幅1m×50m
ーL型アンカーピン 9×250mm
ーメジャー
ーハンマー
ーカッター
ー軍手
このとき、ピンを抜けにくくするために、斜めに打ちましょう。
シートをしっかり張って、反対側も1m毎にピンで固定します。
真ん中のラインは2m以内に固定します。
上のシートの中央、下のシートの中央に切れ目を入れて、
重なった上の部分を下のシートの切れ目に入れ込みます。
設置状況によっても異なりますが、テスターのアースを地面に打ち込むよりも、導電ヤーンにアースを押さえつけて測定したほうが高い電圧が期待できます。
試験設置時は、パワーボックスS500センサー(当時本体だけで出力8700V)を使用し、
導電ヤーン上は約8000V、それ以外の地点では5000V程度の出力でした。電気柵の高い効果を発揮できています。
A1:設置環境にもよりますが、特に初めての方は整地も含めると、100mあたり2~3時間程度みていただいたほうが良いでしょう。
Q2:整地は必ずしなくてはいけないの?
A2:表土を削るくらいがベストです。
シートを敷く表面に凸凹があると、シート内部に空気層ができ、空気が入り込んでシートがめくれあがってしまいます。
また、削ることはシートが低い位置に張られて、両端がピンだけでなく、土が徐々にかぶさっていき、めくりあがり防止につながります。
Q3:大きくカーブする地点はシートを必ず重ねないといけないでしょうか?
A3:必須ではありませんが、風によるめくりあがりを防ぐ為に、シートを重ねて止めることは有効な手段になります。
導電ヤーン面にかぶせると、一部導電ヤーンが見えなくなりますが、裏面で導電性を確保しているので、問題ありません。
但し、設置距離が長い場所や山間地では草刈りの手間が大きいため、「もっと楽にできないか」とお問い合わせいただくことがあります。
ここでは、
・なぜ電気柵において下草管理が必要なのか?
・管理を軽減できる手段は?
・最新アイテム 通電防草シートのご紹介
について、ご説明いたします。
目次
1.なぜ電気柵は下草管理が必要なのか?
設置当初はしっかりとした電気が流れていても、時間がたつと地面から伸びてきた草木にワイヤーがかかり、漏電が発生します。漏電すると柵全体の電圧が低下し、動物が触れた際のショックも小さくなります。
厄介なのは、ショックが小さいことを覚え、単なる障害物と認識して、くぐり抜ける習慣がついてしまうことです。
こうなると、下草管理を行って電圧を高く維持できたとしても、かんたんに侵入や脱柵を許してしまいます。
2.下草管理の負担を軽減する手段
設置距離が長い場合や、山間地になると草刈りの手間は大変です。そのため、下草管理は、「電気柵の泣き所」とも言えます。ここでは主な手段についてご紹介します。
2-1.除草剤を散布する
柵を設置する前に、設置ライン上に除草剤を散布します。そうすることで、下草の繁茂を抑制し、草刈りの頻度を軽減することができます。
但し、除草剤の利用が制限される場所や環境もあるので、周囲の環境を確認しながら利用しましょう。
2-2.防草シートを設置する
設置ライン上にシートを設置する手段です。除草剤とは違い、シートが敷かれている限り、下草の繫茂を抑制し続けることができるので、持続性があります。
但し、事前の草刈り・整地などの手間がかかることや、除草剤と比べて初期投資がかかる可能性があります。
参考商品
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2-3.パワーの強い本器を使用する
電気柵において、”電気を送り出すパワー” を示す単位として、「ジュール(J)」というものがあります。(上記イメージはジュールをポンプから押し出される水にたとえています)
ジュールが高いということは、長距離で使えるだけでなく、雑草による漏電の影響を受けにくくなります。
ジュールが高い本器は、金額的にも少し高額になってしまいます。
ただし、何度も草刈り機で下草管理を行う手間や燃料費を考えると、初期投資を高めに設定することで、後々のメンテナンスや管理が楽になる場合があります。
参考記事:【効果がない電気柵になっていませんか?】「効かない」「うまくいかない」と思ったときに知っておくべき指標「ジュール(J)」
参考商品
その他製品は >>>こちら
3.時代とともに変化する需要
電気柵が普及するにつれ、様々なご意見・ご要望が増えてきました。例えば、田畑の周囲だけでなく、道路際や砂利地など、従来は想定されなかった”アースが取りづらい環境でも設置したい”という要望が増えてきました。
また、地域によっては、今まで出没しなかったクマなどの大型動物が頻繁に出没するようになり、”より強力な電気柵を設置したい”など、様々なご要望が増えてきました。
4.より電気柵の効果を確実に。通電防草シート
こうした状況を鑑みて、新たに「通電防草シート」を開発しました。従来の防草シートと同じく、下草を抑制する性能はそのままに、生地の中に電気を通す性質を持った特殊な繊維「導電ヤーン」を編み込むことで、
アースが取りづらい環境でも効果を高められるようになりました。
イノシシや熊だけでなく、ハクビシンなどの小動物やサルでも有効になるよう、導電ヤーンは2~3cm間隔で配置されています。
さらに令和6年より「鳥獣被害防止総合対策交付金」の補助金対象になったことで、費用の一部が補助されるようになりました。(新設電気柵の地際対策において)
出典:鳥獣被害防止総合対策交付金について|令和6年度版
※上記は2024年7月現在の情報です。年度によっては補助の条件が変更なる場合がありますので、ご注意ください。
参考商品
その他製品は >>>こちら
4-1.設置手順
弊社デモファームで試験設置した際の情報をもとに、設置手順をご紹介します。(詳細は動画をご覧ください https://www.youtube.com/shorts/YXO_JQZ57l4)
・必要資材
ー通電防草シート幅1m×50m
ーL型アンカーピン 9×250mm
ーメジャー
ーハンマー
ーカッター
ー軍手
(1)設置場所の整地
予め草刈りを行うなど、整地をしましょう。(2)設置のライン決め
スタート地点をピンで仮止めして、ラインを決めます。(3)シートの繰り出し
通電防草シートを繰り出します。(4)ピンを打ち込み
1m毎のマーカーを目安にして1m毎に片側にピンを打ちます。このとき、ピンを抜けにくくするために、斜めに打ちましょう。
シートをしっかり張って、反対側も1m毎にピンで固定します。
真ん中のラインは2m以内に固定します。
(5)角の設置方法
大きくカーブするところは、シートを重ね合わせるように設置します。上のシートの中央、下のシートの中央に切れ目を入れて、
重なった上の部分を下のシートの切れ目に入れ込みます。
(6)電気柵支柱を打ち込む
支柱を打ち込む場所はカッターで小さく切り込みをいれます。(7)電圧をチェックする
最後に、導電ヤーンの上で電圧を測ります。設置状況によっても異なりますが、テスターのアースを地面に打ち込むよりも、導電ヤーンにアースを押さえつけて測定したほうが高い電圧が期待できます。
試験設置時は、パワーボックスS500センサー(当時本体だけで出力8700V)を使用し、
導電ヤーン上は約8000V、それ以外の地点では5000V程度の出力でした。電気柵の高い効果を発揮できています。
4-2.よくあるご質問
Q1:どれぐらい設置時間がかかる?A1:設置環境にもよりますが、特に初めての方は整地も含めると、100mあたり2~3時間程度みていただいたほうが良いでしょう。
Q2:整地は必ずしなくてはいけないの?
A2:表土を削るくらいがベストです。
シートを敷く表面に凸凹があると、シート内部に空気層ができ、空気が入り込んでシートがめくれあがってしまいます。
また、削ることはシートが低い位置に張られて、両端がピンだけでなく、土が徐々にかぶさっていき、めくりあがり防止につながります。
Q3:大きくカーブする地点はシートを必ず重ねないといけないでしょうか?
A3:必須ではありませんが、風によるめくりあがりを防ぐ為に、シートを重ねて止めることは有効な手段になります。
導電ヤーン面にかぶせると、一部導電ヤーンが見えなくなりますが、裏面で導電性を確保しているので、問題ありません。
5.まとめ
電気柵の管理を省力化したり、環境に応じた効率的な設置方法は、さまざまあります。
「なるべく効率的な電気柵を使いたい」や「悩んでいるので一緒に考えてほしい」
といった方はお気軽にご相談ください。
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