【サル 対策】電気柵で被害を防ごう。効果的な設置方法と設置事例をご紹介

最近、ニュースなどで話題に上がることが多いのが、クマによる獣害問題ですが、サルによる被害がどれくらいあるかご存じでしょうか?
サルは知能の高い動物であるため、対策が難しいとされていますが、事前にポイントをしっかりと押さえることで、効果的な対策が可能です。

この記事では、
・サルの生態に関する基礎的な知識
・侵入を防止するための方法
・実際の設置事例やお客様の声

についてご紹介します。


1. サルの生態

日本に生息しているサルは、ニホンザルと呼ばれる種類です。
北海道を除く本州から九州の森林地帯に広く分布しており、厚い体毛で覆われ、体長は50〜60cm程度です。
木の実から昆虫に至るまで幅広い食性を持ちます。ニホンザルは階層社会を持つ群れで生活し、互いにコミュニケーションをとりながら暮らしています。

そのため、日本に生息するイノシシやシカなどと比較して、知能や学習能力が高い野生動物とされています。



2. サルの被害

2-1. 農作物被害

令和4年度の農林水産省の統計によると、年間の被害額は約7億円に達しています。
(出典:全国の野生鳥獣による農作物被害状況(令和4年度))

果樹の被害が最も多く、次いで野菜やイネなどの被害が続いています。シカの年間被害額が65億円といわれている中では、規模が小さく見えるかもしれませんが、無視できない問題です。


2-2. 人間生活への被害

サルは人家などへ侵入し、物損を引き起こすことがあります。
場合によっては、引っかかれたり噛まれたりして怪我をするなど、人身被害が発生することもあります。



3. 侵入防止対策

知能が高く、運動能力も優れたサルの捕獲は容易ではありません。ここでは、侵入防止対策としてよく使用される「電気柵」を中心にご紹介します。


3-1. 電気柵

電気柵は、野生動物対策として幅広く利用されており、中山間地の田畑や牧場の周囲でよく見かけます。


・特徴

動物が電気柵ワイヤーに触れることで、電気が動物の体を通って地面に流れ、アースから本器へ流れる電気柵の回路が成立します。
これにより強いショックに驚いた動物は、その後心理的に柵に近寄りにくくなります。



・選ぶ際のポイント

電気柵の設置は比較的簡単で、自力で施工できます。
また、延長や設置場所の移動が容易であるため、初めて野生動物対策に取り組む方にもおすすめです。
サル対策の場合、7段張りが標準で、7段目と5段目を「マイナス線」にすることで、よじ登ってきたサルも電気ショックを受けます。
電気柵は雑草管理など定期的なメンテナンスが必要ですが、設置方法や資材の選び方次第で、その負担を軽減することができます。



・費用(コスト)

距離や設置環境にもよりますが、金網フェンスよりも安価に済むことが多いです。


・事例

東北地方でスイカ畑の被害対策として電気柵を設置しました。

年間800個近くのスイカが被害を受けていましたが、周囲400mの敷地を3人がかりで2日間で設置しました。
木柱を持っていたため、支柱の一部に木柱とリング碍子を使用しています。
設置後は被害がなくなったとお喜びの声をいただきました。


・設置するうえでのポイント

降雪地ではポールの設置や撤収が大変ですが、「さや管方式」を採用することで、設置回収が楽になります。
塩ビパイプを地面に打ち込み、その中にポールを入れることで、抜き差しが簡単にできます。

下草管理が大変な場合は、通電防草シートの設置が有効です。
導電線(導電ヤーン)が編み込まれた特殊なシートで、下草を抑制しながらアース効果を高めることができます。

通電防草シートは、令和6年より「鳥獣被害防止総合対策交付金」の補助金対象にもなっています。(本記事は2024年8月現在の情報です)


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通電防草シート幅60cm×25m巻(ペグセット※電気柵本器やワイヤーなどは別売)【発注番号2529】

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3-2. 電気柵×フェンス

・特徴

よじ登ることが得意なサルには、金網などの物理的な柵だけでは不十分です。
フェンスの上部に電気柵を併用することで、よじ登った際に電気ショックを与え、心理的な圧迫を生み出すことで侵入を防ぐことができます。


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【イノシシ・イヌ用】イージーベンダーフェンスライト 地上高120cm(+折り曲げ部30cm)×20m巻

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【イノシシ用】イージーベンダーフェンス 地上高120cm(+折り曲げ部30cm)×25m巻

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・選ぶ際のポイント

この方法はサルの侵入防止策として非常に効果的であり、フェンスは長期間設置しておけるため、メンテナンスがほとんど必要ありません。
しかし、つる性の草がフェンス上部の電気柵に絡みつくと、漏電が発生し、電気ショックが低下するため、定期的な草刈りなどのメンテナンスが必要です。


・費用(コスト)

距離や設置環境にもよりますが、高額になることが多く、重機を使った整地や工事が必要になる場合もあります。そのため、施工費も考慮して検討する必要があります。


・事例

イノシシ対策も兼ねて、フェンスの下部を地面から掘り返しに対応できるように折り曲げて設置しています。
柵を設置する際は、周囲の環境にも注意が必要です。近くに電柱や木がある場合、そこから飛び移って侵入される可能性があるため、場合によっては木の伐採などが必要になることもあります。


4. まとめ:人間側の意識を変えることも重要

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いかがでしたでしょうか。

柵以外にも、サルが近づかない環境づくりが重要です。
くず野菜や生ごみをしっかり管理するなど、日常的に意識できることが多くあります。
また、自治体によってはサルの出没情報を公開している場合もあるため、ペットの散歩やランニングの際には事前に情報を得ておくことも重要です。


現場の状況や予算に応じた柵をご提案をさせていただきますので、まず一度お問合せください。

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