【動物園の電気柵】旭山動物園えぞひぐま館

日本最北端の動物園、旭川市の旭山動物園では、今年新施設「えぞひぐま館」がオープンしました。
なるべく自然と近い環境へ近づけているこの施設では、滝や池が設備されているほか植樹もされています。
この度、施設オープンに際し、ファームエイジの旭川担当チームは、電気柵を設置させていただきましたので報告いたします。



電気柵設置させていただきました

えぞひぐま館は、今年4月末、旭山動物園(北海道旭川市)にオープンした新しい施設です。
ヒグマをガラス1枚を隔てて見られる大型展示施設で、展示場内には自然環境を表現するため、滝や川魚の泳ぐ川が設備されています。
植樹もされており、四季を感じることのできる施設となっています。
この度、施設オープンに際し、電気柵を設置させていただきました。
・参考サイト:北海道新聞
・参考サイト:あさひやまどうぶつえん



電気柵を探せ🔍

施設内には数か所電気柵があります。どこに電気柵があるでしょうか??


正解は・・・
木の周りをぐるっと一周、そして上を見上げてみると、運動場の上部を囲うように支柱を張り出して、設置しています。
木の周りの電気柵は、景観を守るため設置しています。クマは木登りが得意ですから電気柵があると安心ですね🐻
そして、屋上から張り出した電気柵は、万が一に備え脱走防止の役割を果たします。
来園された方も飼育員の方も安心できる施設作りです。



電気柵は危険?ひぐまは大丈夫?

電気柵って、獣害対策に使うイメージがありますし、危険なのでは?と思われるかもしれません。
しかしご安心ください。正しく使用していれば、電気柵でケガしたり、意識を失ったりすることはありません。


電気柵に流れる電気は、専用の電気柵本器(パワーボックス)を使用していれば、継続的(けいぞくてき)には流れず、一定の時間をおいて流れたりやんだりする流れ方をします。
わたしたちはそれを「パルス出力」と呼んでいます。触れるとパチンと衝撃を受けます。それはまるで大きめの静電気のようです。
一瞬痛みは感じるものの、すぐに収まるので、触れてしまった動物たちも、驚いてワイヤーから離れることができます。
特に鼻でものを探る習性のある動物は、鼻で触れるので敏感に電気を感じます。
電気がピリっとくるワイヤーはなるべく避けたいもの・・・そうして動物たちは、ワイヤーに触れないように学習していきます。
心理的に近寄りづらくする柵、それが電気柵なのです。



さいごに

主に獣害対策や、放牧で使用される電気柵は、実は動物園でも密かに活躍しています。
動物園へいくとなんとなく電気柵を見つけてしまいがち(笑)なファームエイジスタッフも、えぞひぐま館のオープンを心待ちにしていました。
早くヒグマの生活するえぞひぐま館へ行きたいなあと思っています。
皆さまもぜひ動物園に行く機会がありましたら、密かに電気柵を探してみてくださいね( ´艸`)
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