【羊 飼い方】ヒツジたちが喜ぶ柵を作ろう。選び方や基礎ポイントをご紹介(電気柵、フィールドフェンス)
動物園のみならず、耕作放棄地対策や太陽光発電所(ソーラーパネル)の下草管理など、活躍の場を少しずつ広げているヒツジたち。
飼育するうえで適切な柵を選ぶことは、羊たちの安全や健康を守るうえでも重要です。
この記事では主に、
・羊を飼育するうえでの基礎的なポイント
・柵の種類についてどのように選び、設置すれば良いのか?
についてご紹介します。
牛や豚と同じく、家畜(かちく)の1種です。古くから体毛を使って衣服に利用されたり、肉用としても活用される品種もあります。
体高が低いことで、地上から5~10cm程度の短い牧草も食べることができ、ある程度草が少ない小規模な敷地(面積)の中でも草を最大限に活用できます。
(ウシの場合 草丈15~20cm程度)
生まれてから成熟するスピードが早く、群れになりやすい性質なので頭数が多くても、群飼いがしやすいとされています。
草刈機を使わない分、二酸化炭素やエネルギーを使いません。
業者に依頼した場合は刈り取った草をゴミとして捨てる必要があるため、費用もかさんでしまいます。
最近では太陽光発電所(ソーラーパネル)が普及したことで、設備周辺に生える雑草対策として活用されるなど、活躍の幅を広げています。
もこもことした姿もかわいらしく、観光農場などでも人気ものです。
放牧地の草が不十分だと、強固なフェンスを設置していても強引に脱柵しようとしてます。
草が少なくなりすぎないよう、コマメに牧区を移動させましょう。基本的には毎日がおすすめです。
飲み水をすぐに飲める水槽(給水設備)も整えておきましょう。
特に夏季は暑く、消耗しやすくなったり、水槽の中の水が汚れやすいため、定期的な見回りが推奨されます。
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大きな木や林が近くにあって日陰にアクセスしやすい環境であれば良いのですが、ない場合は、
簡易的な小屋やタープのようなテントを張るなど、暑さ対策をしましょう。
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一度被害が出てしまうと、複数頭が被害に遭ったり、何度もしつこく侵入を試みてきます。
駆虫薬を使ったとしても、寄生虫の影響を完全に排除できるわけではありません。
弊社が参加している「ニュージーランド・北海道羊協力プロジェクト」で実施されたセミナーにおいて、NZコンサルタントから、
「影響を最低限にするために、体重増加のモニタリングやボディコンディションスコア(以下BCS)の評価など、数値で判断できるデータを作っていくことが重要である」
といったアドバイスがありました。
ここでは広く普及している「電気柵」と「フィールドフェンス」をご紹介します。
野生動物の侵入防止や家畜の放牧に特化した金網(かなあみ)です。
(1)緊張することで柵強度が上がること、
(2)亜鉛メッキの2倍長持ちする「高耐食特殊メッキ」を施していること
が挙げられます。
一度設置すれば、長期間にわたって効果を発揮できるのが最大のメリットです。
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動物が電気柵ワイヤーに触れることで、電気が動物の体を通って地面に流れ、アースから本器へ流れる電気柵の回路が成立します。
これにより強いショックに驚いた動物は、その後心理的に柵に近寄りにくくなります。
メリットとしては、設置が簡単なので、自力で施工できます。
延長する際や、設置場所を移動する際も回収が楽なので、初めて野生動物対策に取り組まれる方にもオススメです。
但し、電圧測定や下草管理など、定期的なメンテナンスが必要になります。
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初めて設置される場合は、必要な情報を入れれば自由に電気柵を設計できる「自動見積システム」が便利です。
その場ですぐに、資材費が確認できます。
見た目がおしゃれなだけでなく、その歴史は深く、文化として根付いています。
羊生産へのこだわりや、放牧のノウハウを伺いました。
滝川市の特産品を活かした取組みや美味しいお肉を追い求める姿に密着。
佐藤牧場長より、農業者への熱いメッセージをお届けします!
記事全文:(【羊肉生産へのこだわり】地元の特産品を活かした取組みと持続可能な農業への挑戦/北海道滝川市(ファームファイル03/FarmFile03))
・環境を整理する(放牧できる面積、給水設備の有無、暑さ対策ができるか など)
・上記二点に適した柵を設計する(電気柵か、フェンスか)
記事を読んで少しでも興味を持っていただいた方、
「まだ検討段階だが、相談に乗ってほしい」
「現地を見に来てほしい」など、
対応いたしますのでお気軽にご相談ください。
飼育するうえで適切な柵を選ぶことは、羊たちの安全や健康を守るうえでも重要です。
この記事では主に、
・羊を飼育するうえでの基礎的なポイント
・柵の種類についてどのように選び、設置すれば良いのか?
についてご紹介します。
目次
1.羊(ヒツジ)について
羊(ヒツジ)とは、ウシ科ヒツジ属の哺乳類です。牛や豚と同じく、家畜(かちく)の1種です。古くから体毛を使って衣服に利用されたり、肉用としても活用される品種もあります。
2.飼養するメリット・留意点
飼育する場合は、家畜保健衛生所へ届け出する必要があるほか、万一、病気にかかった際のことも考え、対応を考えておきましょう。2-1.メリット
・小柄で管理しやすい性質
品種によって差はありますが、ウシやブタなどと比べて、小柄な家畜です。体高が低いことで、地上から5~10cm程度の短い牧草も食べることができ、ある程度草が少ない小規模な敷地(面積)の中でも草を最大限に活用できます。
(ウシの場合 草丈15~20cm程度)
生まれてから成熟するスピードが早く、群れになりやすい性質なので頭数が多くても、群飼いがしやすいとされています。
・雑草などを食べてくれる(除草効果)
牧草だけでなく雑草もよく食べるので、河川の法面や耕作放棄地などで「除草」してくれます。草刈機を使わない分、二酸化炭素やエネルギーを使いません。
業者に依頼した場合は刈り取った草をゴミとして捨てる必要があるため、費用もかさんでしまいます。
最近では太陽光発電所(ソーラーパネル)が普及したことで、設備周辺に生える雑草対策として活用されるなど、活躍の幅を広げています。
・愛くるしいルックスで癒し効果も?!
放牧地で草を食べる姿を眺めるだけでも、癒されますよね・・・。もこもことした姿もかわいらしく、観光農場などでも人気ものです。
2-3.留意点
・十分な草や飲水を用意する
放牧地の草が不十分だと、強固なフェンスを設置していても強引に脱柵しようとしてます。
草が少なくなりすぎないよう、コマメに牧区を移動させましょう。基本的には毎日がおすすめです。
飲み水をすぐに飲める水槽(給水設備)も整えておきましょう。
特に夏季は暑く、消耗しやすくなったり、水槽の中の水が汚れやすいため、定期的な見回りが推奨されます。
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・日陰などの休息場所を用意する
いくら動物でも暑い夏に日光が当たり続けると、体調を崩してしまう恐れがあります。大きな木や林が近くにあって日陰にアクセスしやすい環境であれば良いのですが、ない場合は、
簡易的な小屋やタープのようなテントを張るなど、暑さ対策をしましょう。
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・獣害対策を行う
特に子羊の場合は、キツネやテンなどの肉食動物の標的になりやすいです。一度被害が出てしまうと、複数頭が被害に遭ったり、何度もしつこく侵入を試みてきます。
・寄生虫対策を行う
駆虫薬を使ったとしても、寄生虫の影響を完全に排除できるわけではありません。
弊社が参加している「ニュージーランド・北海道羊協力プロジェクト」で実施されたセミナーにおいて、NZコンサルタントから、
「影響を最低限にするために、体重増加のモニタリングやボディコンディションスコア(以下BCS)の評価など、数値で判断できるデータを作っていくことが重要である」
といったアドバイスがありました。
参考
・持続可能な農業”放牧“から学ぶ~ニュージーランド北海道羊協力プロジェクト WEBセミナー2021春 実施レポート公開~(2021年4月14日)3.飼うための「柵」は?電気柵?金網?
インターネット上で検索すると、ツーバイ材などを用いた木柵から、足場単管を自作したような柵まで幅広く事例が挙げられていますが、ここでは広く普及している「電気柵」と「フィールドフェンス」をご紹介します。
3-1.フィールドフェンス(金網)
野生動物の侵入防止や家畜の放牧に特化した金網(かなあみ)です。
・特徴
一般的なメッシュ柵等と異なる点として、(1)緊張することで柵強度が上がること、
(2)亜鉛メッキの2倍長持ちする「高耐食特殊メッキ」を施していること
が挙げられます。
・選ぶ際のポイント
・費用(コスト)
長距離の設置になると自力施工が難しい場合があるため、初期投資は高額になりがちです。参考商品
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3-2.電気柵
野生動物対策として幅広く利用され、中山間地の田畑や牧場の周囲でよく見かけることができます。・特徴
動物が電気柵ワイヤーに触れることで、電気が動物の体を通って地面に流れ、アースから本器へ流れる電気柵の回路が成立します。
これにより強いショックに驚いた動物は、その後心理的に柵に近寄りにくくなります。
・選ぶ際のポイント
延長する際や、設置場所を移動する際も回収が楽なので、初めて野生動物対策に取り組まれる方にもオススメです。
但し、電圧測定や下草管理など、定期的なメンテナンスが必要になります。
参考商品
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・費用(コスト)
距離や設置環境にもよりますが、金網フェンスよりもが安価にすむことが多いです。初めて設置される場合は、必要な情報を入れれば自由に電気柵を設計できる「自動見積システム」が便利です。
その場ですぐに、資材費が確認できます。
3-3.トラディショナルフェンス
ニュージーランドの伝統的なフェンスです。見た目がおしゃれなだけでなく、その歴史は深く、文化として根付いています。
参考
【おしゃれ フェンス】ニュージーランドの伝統的なフェンス「トラディショナルフェンス」4.【お客様の事例】松尾めん羊牧場(北海道)
北海道滝川市にある「松尾めん羊牧場」様の事例をご紹介します。羊生産へのこだわりや、放牧のノウハウを伺いました。
滝川市の特産品を活かした取組みや美味しいお肉を追い求める姿に密着。
佐藤牧場長より、農業者への熱いメッセージをお届けします!
動画全編
記事全文:(【羊肉生産へのこだわり】地元の特産品を活かした取組みと持続可能な農業への挑戦/北海道滝川市(ファームファイル03/FarmFile03))
5.まとめ
いかがでしょうか?
頭数や放牧できる環境や広さなど、条件によって飼い方は様々です。
ポイント
・目的を明確にする(除草? ペットとして? 産業として? など)・環境を整理する(放牧できる面積、給水設備の有無、暑さ対策ができるか など)
・上記二点に適した柵を設計する(電気柵か、フェンスか)
記事を読んで少しでも興味を持っていただいた方、
「まだ検討段階だが、相談に乗ってほしい」
「現地を見に来てほしい」など、
対応いたしますのでお気軽にご相談ください。
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