【 電気柵 河川 設置方法 】意外な落とし穴?側溝や明渠、河川対策はフラッドゲートシステムが有効
田畑などの中山間地では、獣害対策として電気柵が広く導入されています。
土地の状況によっては、側溝や河川、明渠などが横切っている場合がありますが、しばしばここが手つかずになっているケースがあります。
実は、何も対策しないままにしておくと、そこから簡単に野生動物の侵入を許してしまいます。
そのような状況において、フラッドゲートシステム(電気柵)は、とても有効な対策です。
目次
1.なぜ?側溝などで獣害対策が必要な理由

灌漑設備として整備される用水路等もそうですが、農業においてはとても重要な設備です。
一方で、野生動物にとっては、農地と山を行き来する通路になるケースがあります。
2.フラッドゲートシステム

水位の変化で電気柵に漏電が起こらないよう設計されています。
3.設置方法

3-1.支柱を打ち込んで碍子、ワイヤーを取り付ける
河川(側溝)の両端に支柱を打ち込み、碍子を取り付けてフェンシングワイヤーを架線します。3-2.フラッドゲートチェーンを吊り下げる
フェンシングワイヤーに約150~300mm間隔でフラッドゲートチェーンを吊り下げます。その際、河川(側溝)の水位から約200mm上にフラッドゲートチェーンの先が来るようにします。(夏季の平均的な水位+200mm)
3-3.フラッドゲートコントローラーを取り付ける

もう一方はカットアウトスイッチに接続します。
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3-4.カットアウトスイッチを取り付ける

4.水位が上がった場合はどうする?

チェーンが水に触れてしまうと、そこから漏電してしまいますが、
フラッドゲートコントローラーによって、電気柵側への負荷が緩和されます。
但し、完全に負荷がなくなるわけではないので、最終的にはカットアウトスイッチで遮断する必要があります。
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5.設置事例

エゾシカ対策に電気柵を設置していますが、河川部分からの侵入も防止するため、フラッドゲートシステムを採用いただきました。
こちらは本州(東日本)の事例です。

こうしたピンポイントでの設置ができるのも、フラッドゲートシステムのメリットかと思います。
6.まとめ

今回は主だったポイントをご紹介しましたが、
「どれを選べばよいか、迷ってしまう・・」
「自分の農場に向いているフェンスがわからないので、現場を見に来てほしい」
「時間がないので、概算でも良いので見積が欲しい」
といった方は、お気軽にお問合せください。専門スタッフがアドバイスや設計をご提案させていただきます。
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