【グラスフェッドとは?】基礎的な知識から日本における現状と課題をご紹介
皆さんは「グラスフェッド」という言葉をご存じですか?
最近では、ニュースやインターネット上で耳にする機会が増えたかもしれません。
しかし、実際にはどんな意味があるのかは、曖昧だったり、誤解されていることが多く見受けられます。
この記事では、グラスフェッドの基本から、そのメリット、そして日本における現状と課題についてご紹介します。
是非、本記事を読んで自然に優しく、健康にも良いとされるグラスフェッドの知っておくべきポイントをしっかりと押さえ、
皆さんの食生活の選択肢としての理解を深めていただければと思います。
しばしば、放牧させながら牧草を中心に与える飼育方法そのものを差すこともあります。
一方、グラスフェッドと対極にあるのが「グレインフェッド」です。
トウモロコシ、ダイズ、ムギなどの穀物飼料を中心に与える飼育方法で、日本においてはグレインフェッドが一般的な飼育方法になっています。
家畜が病気になりにくいということは、獣医さんを呼ぶ回数も減り、そこにかかる経費も削減することができるので、生産者側にとってもうれしいメリットがあります。
結果的に、労働時間の削減と経費削減ができます。さらに前述したような付加価値を持った差別化を図ることもできます。
グラスフェッドは牧草を中心に与える飼育方法のため、輸入に関する多くのエネルギーを削減することもできます。
よくいわれるのが、「放牧する面積がない」「乳量が安定しない」といった理由が挙げられます。
また、放牧をしているけれど、うまくいっていない、メリットを最大限に活かせていない生産者さんもいます。
よくある原因は以下の通りです。
また、放牧に詳しい専門家と中長期的に連携していくことも必要です。
日本においてはそういった情報や事例が少なかったり、整理されていない事項が多いのが現状です。
そのため、「ただ家畜を外に出しておけばよい」「放し飼いも放牧も、グラスフェッドも同じ」など、しばしば混同や誤解されてしまうケースがあります。
ここで第一にめざすのは、放牧の知識・技術に加え商品化、さらには経営全般に精通する、全方位型の”強い”酪農・畜産生産者の育成です。
既就業者に限らず、幅広く志のある方々の参加を期待しています。
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2023年は「フィールデイズ未来フォーラム」と題して、グラスフェッド生産者と消費者をつなぐイベントを開催しました。
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本記事でご説明したグラスフェッドの基礎的な知識や、グラスフェッドを実践している生産者についてご紹介しています。
ご興味のある方は、紙媒体を無料で送付いたしますので、お問合せください。
※冊子の情報は2022年時点のものです。一部変更が生じている可能性があります。
今はあまり見かけることがないグラスフェッドの製品ですが、いずれは家庭の食卓に気軽に並ぶ日が来るかもしれません。
また、ファームエイジでは、グラスフェッドの普及のみならず、日本での放牧の課題解決のために様々な取り組みを行っています。ご興味のある方はお問合せください。
最近では、ニュースやインターネット上で耳にする機会が増えたかもしれません。
しかし、実際にはどんな意味があるのかは、曖昧だったり、誤解されていることが多く見受けられます。
この記事では、グラスフェッドの基本から、そのメリット、そして日本における現状と課題についてご紹介します。
是非、本記事を読んで自然に優しく、健康にも良いとされるグラスフェッドの知っておくべきポイントをしっかりと押さえ、
皆さんの食生活の選択肢としての理解を深めていただければと思います。
目次
1.グラスフェッドとは
牛や羊などの家畜に牧草や干し草を与えて生産した牛乳や乳製品、肉などの加工品を意味します。しばしば、放牧させながら牧草を中心に与える飼育方法そのものを差すこともあります。
一方、グラスフェッドと対極にあるのが「グレインフェッド」です。
トウモロコシ、ダイズ、ムギなどの穀物飼料を中心に与える飼育方法で、日本においてはグレインフェッドが一般的な飼育方法になっています。
2.グラスフェッドのメリット
ここでは主なものをご紹介します。・家畜へのメリット
自然に近い環境で飼育されるため、家畜にかかるストレスが少なく、病気になりにくいとされています。家畜が病気になりにくいということは、獣医さんを呼ぶ回数も減り、そこにかかる経費も削減することができるので、生産者側にとってもうれしいメリットがあります。
・生産者へのメリット
家畜が病気になりにくいということは、獣医さんを呼ぶ回数も減り、そこにかかる経費も削減することができます。結果的に、労働時間の削減と経費削減ができます。さらに前述したような付加価値を持った差別化を図ることもできます。
・消費者へのメリット
低カロリーで不飽和脂肪酸を多く含むなど、人間の体に重要な成分が多く、消費者にとってもメリットがたくさんあります。・環境へのメリット
日本における穀物飼料の多くは海外からの輸入に依存しています。輸入するためには、大量のコストとエネルギーが必要です。グラスフェッドは牧草を中心に与える飼育方法のため、輸入に関する多くのエネルギーを削減することもできます。
3.日本におけるグラスフェッドの現状と課題
多くのメリットがありながら、日本においてグラスフェッドといえる生産者はほとんどいません。よくいわれるのが、「放牧する面積がない」「乳量が安定しない」といった理由が挙げられます。
また、放牧をしているけれど、うまくいっていない、メリットを最大限に活かせていない生産者さんもいます。
よくある原因は以下の通りです。
・専門的な知識と経験がない
家畜の管理や、草地や土壌管理、放牧に適した牛群への改良など、長期にわたって取組を行っていく必要があります。また、放牧に詳しい専門家と中長期的に連携していくことも必要です。
・定量的なデータと手段の確立ができていない
海外では、どのくらいの草の量からどのくらいの生産物ができるかなど、数字データが徹底的に管理されていたり、草地管理の方法も確立されています。日本においてはそういった情報や事例が少なかったり、整理されていない事項が多いのが現状です。
・基準が不明確
海外ではグラスフェッドに関する生産基準がありますが、日本においてはまだ始まったばかりです。そのため、「ただ家畜を外に出しておけばよい」「放し飼いも放牧も、グラスフェッドも同じ」など、しばしば混同や誤解されてしまうケースがあります。
4.グラスフェッドを世の中に ファームエイジの取組
・グラスファーミングスクール
日本でも本格的な放牧を学べる場を。その声に応えるべく、1996年より開催しているのがグラスファーミングスクールです。ここで第一にめざすのは、放牧の知識・技術に加え商品化、さらには経営全般に精通する、全方位型の”強い”酪農・畜産生産者の育成です。
既就業者に限らず、幅広く志のある方々の参加を期待しています。
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・ニュージーランド北海道酪農協力プロジェクト
ニュージーランド最大の酪農協同組合であるフォンテラとニュージーランド政府が出資し、日本の酪農家と共同で行う、北海道の放牧酪農に関する調査プロジェクトです。>>> 詳細はこちら
・フィールデイズインジャパン
最も大きな目的は、環境に負荷をかけないモノづくりをしている生産者と、消費者や外食業者、流通業者をつなぐことです。2023年は「フィールデイズ未来フォーラム」と題して、グラスフェッド生産者と消費者をつなぐイベントを開催しました。
>>> 詳細はこちら
5.もっと知りたい方向けに。冊子のご案内
ファームエイジも協力している「フィールデイズ実行委員会」にて、「グラスフェッドってなぁに?」という冊子を作成しています。本記事でご説明したグラスフェッドの基礎的な知識や、グラスフェッドを実践している生産者についてご紹介しています。
ご興味のある方は、紙媒体を無料で送付いたしますので、お問合せください。
※冊子の情報は2022年時点のものです。一部変更が生じている可能性があります。
6.まとめ
消費者の健康への関心上昇や、輸入食料品の高騰などにより、消費者の食料価値が見直されつつあるなど、様々な変化が起きています。今はあまり見かけることがないグラスフェッドの製品ですが、いずれは家庭の食卓に気軽に並ぶ日が来るかもしれません。
また、ファームエイジでは、グラスフェッドの普及のみならず、日本での放牧の課題解決のために様々な取り組みを行っています。ご興味のある方はお問合せください。
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