【環境再生型農業でウシ、ヒト、地球が健康に】放牧畜産農家:グラッドニー牧場/北海道黒松内町 (ファームファイル04/FarmFile04)
北海道黒松内町にある「グラッドニー牧場」の代表、森塚千絵さんとティム・ジョーンズさんに密着して、
肉牛の放牧を始めたきっかけ、グラッドニー牧場が目指している農業について、未来の農業者に向けたメッセージをいただきました。
電気柵を設置するのはグラッドニー牧場の森塚千絵さんとティム・ジョーンズさん。
奥ではアンガス牛と、あか牛が放牧草を食べています。
「元々アメリカのオクラホマ州でティムさんは家族経営の牧場をしていました。その牧場の看板を下ろすのをきっかけに、日本で牧場を始めることにしました。」
現在は81haの敷地で一年中、集約放牧(ストリップグレージング)を行い、
完全グラスフェッドで肉用のアンガス牛とあか牛を38頭を飼養しています。
「スコットランド原産のアンガス牛は寒い気候に強くなんでも食べてお肉にしてくれるし、自然分娩で人の手がいらない」 とアンガス牛の性格や特性を温かに語る千絵さん。
すごく困ったということは思いつきません。
ベストだと思ってやっていても困難にぶつかってそれがベストではなかったんだっていう気づきがあって、
より良い方向にいくきっかけになっているなという感覚はあります。」
グラッドニー牧場では恒久柵と移動柵を導入しています。
・簡易恒久柵(かんいこうきゅうさく)
「豊かな人だけが健康にいい、地球に優しい作り方をしたものを食べられるのではなく、誰でもが食べられる価格でお肉を提供したい。
アメリカでは繁殖農家だったので、6~7ヶ月齢で子牛を売っていて、そこまでは無農薬無施肥です。」
「アメリカにいた時から再生型農業の意義を強く感じていました。
自分たちの世代は地球にあるものをどんどん消費して痛めつけてきてしまった。
このままでは次世代には同じような生活はできないし地球環境もどんどん壊れていく。
だから、自分たちはなるべくそれをよくしていく必要がある。」
目指しているのは、地球環境への配慮と次世代にも繋がる持続可能な農業。
わたしたちはやりたいことをやりたいときにやり、毎日自然の中で過ごすことができている。これは永久的なバケーションのようなものです。
わたしたちはすべてのことを楽しんでいます。
毎晩ベッドに入ると、明日何をしなければならないかではなく、明日何ができるかを考えている。
楽しいと思わないかい?
翌日にはどんな楽しいことが待っているかわからないし、「仕事」とは違うよね。
こういう感じの放牧とか農業をやるっていうことであれば勇気が必要だということを理解する必要がある。
とにかくやってみるしかない。気弱にならないで、勇気を持って飛び込んでみてください
自分自身を信じ、成功できるという自信を持ち、
失敗を恐れないで、常に。常に成功を期待するのです。」
They’re going to have to just go and do it. can’t be timid.And so I encourage anybody just to take the leap, just jump out there and do it.Believe in themselves, have confidence that they can succeed.Don’t expect failure.Ever. Always expect success.
アメリカから移住して、環境の違う日本の土地で肉牛農場を始めたグラッドニー牧場。
安心安全な肉を生産して消費者を思いやるだけではなく、地球環境や未来の世代への配慮に重きを置いた取り組みをされています。
黒松内の放牧地から、
ウシもヒトも地球もが豊かになる持続可能な農業のカタチが広く浸透しますように。
ファームエイジはこれからもすべての農業者の夢、そして持続可能な農業を応援します。
撮影・編集協力:櫛引 康平
肉牛の放牧を始めたきっかけ、グラッドニー牧場が目指している農業について、未来の農業者に向けたメッセージをいただきました。
目次
1.黒松内町で肉牛の放牧を始めたきっかけ
冷涼でおいしい水が流れる広大な土地で、トラクターに資材を乗せて、電気柵を設置するのはグラッドニー牧場の森塚千絵さんとティム・ジョーンズさん。
奥ではアンガス牛と、あか牛が放牧草を食べています。
「元々アメリカのオクラホマ州でティムさんは家族経営の牧場をしていました。その牧場の看板を下ろすのをきっかけに、日本で牧場を始めることにしました。」
現在は81haの敷地で一年中、集約放牧(ストリップグレージング)を行い、
完全グラスフェッドで肉用のアンガス牛とあか牛を38頭を飼養しています。
「スコットランド原産のアンガス牛は寒い気候に強くなんでも食べてお肉にしてくれるし、自然分娩で人の手がいらない」 とアンガス牛の性格や特性を温かに語る千絵さん。
2.苦労したこと
「細かく言えば色々とあったけれども、友達や町の方々とかの助けがあってすべて克服できたことを考えれば、すごく困ったということは思いつきません。
ベストだと思ってやっていても困難にぶつかってそれがベストではなかったんだっていう気づきがあって、
より良い方向にいくきっかけになっているなという感覚はあります。」
3.ファームエイジを知ったきっかけ
「研修先の牧場でファームエイジの電気柵が使われていたことをきっかけに、日本で始めるならと電気柵を使うことにしました」グラッドニー牧場では恒久柵と移動柵を導入しています。
・参考
・恒久柵(こうきゅうさく)・簡易恒久柵(かんいこうきゅうさく)
4.製品へのこだわり、目指している農業
「目指しているところは地産地消。それも高級なレストランではなく、一般の家庭で食べられるようなお肉にしたい。」「豊かな人だけが健康にいい、地球に優しい作り方をしたものを食べられるのではなく、誰でもが食べられる価格でお肉を提供したい。
アメリカでは繁殖農家だったので、6~7ヶ月齢で子牛を売っていて、そこまでは無農薬無施肥です。」
「アメリカにいた時から再生型農業の意義を強く感じていました。
自分たちの世代は地球にあるものをどんどん消費して痛めつけてきてしまった。
このままでは次世代には同じような生活はできないし地球環境もどんどん壊れていく。
だから、自分たちはなるべくそれをよくしていく必要がある。」
目指しているのは、地球環境への配慮と次世代にも繋がる持続可能な農業。
5.これから農業を志す人に向けて
「この生活は私たちにとって完璧な人生であり、理想的です。わたしたちはやりたいことをやりたいときにやり、毎日自然の中で過ごすことができている。これは永久的なバケーションのようなものです。
わたしたちはすべてのことを楽しんでいます。
毎晩ベッドに入ると、明日何をしなければならないかではなく、明日何ができるかを考えている。
楽しいと思わないかい?
翌日にはどんな楽しいことが待っているかわからないし、「仕事」とは違うよね。
こういう感じの放牧とか農業をやるっていうことであれば勇気が必要だということを理解する必要がある。
とにかくやってみるしかない。気弱にならないで、勇気を持って飛び込んでみてください
自分自身を信じ、成功できるという自信を持ち、
失敗を恐れないで、常に。常に成功を期待するのです。」
They’re going to have to just go and do it. can’t be timid.And so I encourage anybody just to take the leap, just jump out there and do it.Believe in themselves, have confidence that they can succeed.Don’t expect failure.Ever. Always expect success.
アメリカから移住して、環境の違う日本の土地で肉牛農場を始めたグラッドニー牧場。
安心安全な肉を生産して消費者を思いやるだけではなく、地球環境や未来の世代への配慮に重きを置いた取り組みをされています。
黒松内の放牧地から、
ウシもヒトも地球もが豊かになる持続可能な農業のカタチが広く浸透しますように。
ファームエイジはこれからもすべての農業者の夢、そして持続可能な農業を応援します。
6.動画全編
制作:ファームエイジ撮影・編集協力:櫛引 康平
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その他の動画は >>>ファームエイジYoutubeサイトからご覧ください。
8.放牧を始めたい方へ
ファームエイジでは、舎飼いから放牧への転換へのサポートなど、放牧に関する幅広いサポートを全国各地で40年近く行っています。
詳しい資料もお送りできますので、ご興味のある方は以下からお気軽にお問合せください。
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