【電気柵ワイヤー(線)の基礎知識】連結・繋ぎ方/選び方や交換の目途についてもご紹介!

特に初めて電気柵を設置される方は、「ワイヤーの扱い方」や「選び方がわからない」とお問合せいただきます。
ここでは、電気柵のワイヤーに関する基礎知識として、仕組みや構造だけでなく、よくあるご質問なども交えながらご紹介していきます。



1.電気柵のワイヤーとは(電気が流れる仕組み)

電気柵本器から発生する電気を流すための線です。(図中の2)
これにイノシシや牛などの動物が触れることで、電気ショックを受けます。 また、地面から生えてきた雑草や木、鉄などに触れると、ワイヤーに流れる電圧が下がってしまいます。
これを「漏電(ろうでん)」と呼び、電気柵の効果を弱めてしまう原因になります。


2.ワイヤーの種類と選ぶポイント

ワイヤーには大きく3種類あります。

2-1.ポリワイヤー(丸線タイプ)

最もスタンダードタイプ。
ヒモのように柔らかいので扱いやすく、ペンチなどを使って簡単に切断できることから家庭菜園対策からパドック放牧まで幅広く使用されています。
ポリエチレンと鉄線を編み込んだ構造で、特に抵抗値の低いスズメッキ銅線をより合わせた、高電導タイプが人気です。




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2-2.ポリワイヤー(リボンタイプ)

先のワイヤーと同様、ポリエチレンと鉄線を編み込んだ構造ですが、帯状になっていることで動物からの視認性が良いタイプです。
特に、初めて放牧させる前に電気柵をパドックなどで馴致する場合などに有効です。
但し、風が強い環境ですと、風の影響を受けてワイヤーがこすれてしまい、
劣化の原因になるので、使用する環境には注意が必要です。


2-3.フェンシングワイヤー(特殊メッキ抗張力線)

高耐食特殊メッキを施した鉄線。針金のように固く、ポリワイヤーと異なり高い強度、高い電導性があります。
牧場の外周柵(恒久柵)などに使用されることが多いです。
一方で、ピンと張るために太い木柱を設置する必要があるなど、ポリワイヤーよりも施工が大変になるケースが多いです。


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3.電気柵ワイヤー よくある質問Q&A

よくお問合せいただく事例をご紹介します。参考記事もご紹介しますので、あわせてご参考にしてください。

参考記事

・電気柵について(仕組み、種類、よくある質問)
・【電気柵 動かない トラブル】原因は機械?それとも柵?(よくある間違った設置事例)


3-1.つなぎ方(連結方法)がわからない

ポリワイヤーは内部に編み込まれている金属線同士が触れ合うように連結させることで、
ワイヤーを連結させることができます。
一番理想的なのは専用の「連結金具」を使用することですが、「固結び」のように結ぶことで 連結することもできます。


3-2.延長できるのか?

先ほどのように結んだり、連結金具を使って連結させることで、延長することができます。
但し、本器(パワーボックス)の性能に見合った距離までにしましょう。



3-3.縦線の連結は何か所ぐらいあった方が良い?

おおよその目安として100mに1か所をお勧めしています。
多ければ多いほど、電気の流れが安定しますが設置や回収の手間を考えると、上記が目安になります。

また、縦の連結を強く引っ張りすぎて、電気柵の下段が上がってしまったり、
最上段が下がってしまうケースが見受けられます。
そうなると、動物が侵入・脱柵する原因にもなるので、あまり引っ張りすぎない程度に固定しましょう!



3-4.交換の目途はあるの?

画像のように、ポリエチレン部がボロボロになっている、金属線が断線している、
スパークして焦げたあとがあるなどの個所がみつかったら
ワイヤーの交換がお勧めです。



3-5.パチパチとスパークして火花が見える。どうすれば良い?

市販の絶縁テープなどで、しっかり巻きつけてあげるとスパークを抑えることができます。


5.ワイヤーの便利ツール5選!

5-1.デジタルボルトメーター

電気柵専用のテスター(測定器)。デジタル表示で電圧が表示されるので、はっきりと読み取ることができます。
また、数値で測れるメリットとして、アースが不足しているかどうかを検証する際にも使用できるので、1台持っておくとかなり便利です。


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5-2.フェンスアラート

電気柵の電圧が設置値よりも下がったときにランプが点滅し、お知らせしてくれます。
電気柵ワイヤーに引っ掛けて使用します。

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5-3.収納リール

冬季間など、電気柵を使用しないときにワイヤー回収する際に便利です。
ボビン(ワイヤーを巻き取る部分)だけを外すことができるので、
専用交換ボビンを購入すれば、たくさん回収することができます。

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5-4.ポリワイヤー用簡易緊張具

ポリワイヤーのたるみを解消できます。ワイヤーがたるんだままになると地面について漏電したり、動物に付け入る隙を与えてしまいます。


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5-5.ワイヤー繰り出し器

フェンシングワイヤー専用の組み立て式工具。くるくると回りながらワイヤーを繰り出すことができるので、施工が非常に楽になります。
恒久柵、簡易恒久柵を検討されている方で、自力施工を検討されている方には、おすすめのアイテムです。


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6.まとめ

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いかがだったでしょうか。



たくさん種類があるので迷ってしまいそうですが、選ぶうえでのポイントは
対象動物、使用環境に応じたワイヤーを選ぶ ことです。
ご不明な場合は、スタッフが最適なものをご提案しますので、ご相談ください


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