電気柵とは?
電気柵(でんきさく)とは、動物に慣れることのない痛み(電気ショック)を経験させて、
動物の心理的バリヤー(警戒心)により柵に近寄り難くさせる柵のことです。
動画は弊社デモンストレーションファームにて撮影。電気柵に慣れていない牛は何度も感電していましたが、やがて近づくことはなくなりました。野生動物対策でも放牧においても、この「電気柵の学習」が非常に重要になります。
電気柵の仕組みについて
動物が電気柵ワイヤーに触れることで、電気が動物の体を通って地面に流れ、アースから本器へ流れる電気柵の回路が成立します。
これにより強いショックに驚いた動物は、その後心理的に柵に近寄りにくくなります。
「+」の電気柵ワイヤーと「-」の地面の両方に触れて初めてショックが発生するので、スズメなどが止まってもショックは受けません。
※野生動物を制御するためには最低でも3000~3500V以上の電圧が必要です。
- 電気柵本器(パワーボックス)
- 電気柵の心臓部。心臓のように脈動(パルス)を打って電気(衝撃波)を電気柵に送ります。
- 電気柵ワイヤー
- 本器から送り出された電気(衝撃波)を電気柵全体に流します。
- 動物(雑草なども)
- 電気柵の回路を成立させる「スイッチ」の役割になります。地面に立つ動物が電気柵ワイヤーに接触したときに電気柵の回路が成立し、動物はショックを受けます。地面から生えた植物などが触れた場合も回路が成立しますので、電気は流れ、漏電してしまいます。
- アースシステム
- 本器から送り出された電気(衝撃波)は電気柵ワイヤーを通り、接触した動物の体を通って地面に流れ、アースシステムを通じて本器に戻ります。電気柵の回路を成立させるために、非常に重要な役割を持っています。
地面に立つ動物が電気柵ワイヤーに接触したときに電気柵の回路が成立し、動物はショックを受けます。
(電気柵の回路を成立させる「スイッチ」の役割になります)地面から生えた植物などが触れた場合も回路が成立しますので、電気は流れ、漏電してしまいます。
電気柵の歴史と海外での事例
昨今、中山間地の田畑などで、簡単に見かけることが出来る電気柵ですが、もともとは、ウシやウマなどの家畜の放牧をコントロールするシステムとして開発されました。
2000 年に入り、野生動物による農作物被害や列車などとの交通事故などが深刻化し、鳥獣被害対策の制度や補助金が整備されるようになり、急速に普及していきました。
また、電気柵は国内のみならず、海外でも様々な用途で設置されています。
例えば、動物園や国立公園で動物の脱柵防止としても使用されています。地域によっては、防犯対策として住宅地や施設に設置されているところもあります。
(日本国内において、防犯対策での使用は禁じられています。参考:鳥獣害対策用の電気さくについて(経済産業省・農林水産省))
柵の種類
ファームエイジがご提案する柵の種類は、大きく分けて以下のようになります。それぞれ特徴がありますので、対象動物や設置環境によって適切なタイプを選ぶのがポイントです。
(※以下の内容は目安です)
- 耐久性
- 高いものは常設、低いものは使わない時期は回収が必要になる場合があります。
- 導入コスト
- 資材費用の目安になります。起伏や傾斜などの設置環境により異なります。
- 施工性
- 簡単なものは自力で、難しいものは、業者に依頼が必要になる場合があります。
電気柵 よくある質問
よくお問合せをいただく事項を簡単にまとめました。
電気柵とは、動物に慣れることのない痛み(電気ショック)を経験させて、動物の心理的バリヤー(警戒心)により柵に近寄り難くさせる柵のことです。動物が電気柵ワイヤーに触れることで、電気が動物の体を通って地面に流れ、アースから本器へ流れる電気柵の回路が成立します。これにより強いショックに驚いた動物は、その後心理的に柵に近寄りにくくなります。「+」の電気柵ワイヤーと「-」の地面の両方に触れて初めてショックが発生するので、スズメなどが止まってもショックは受けません。
※野生動物を制御するためには最低でも3000~3500V以上の電圧が必要です。
1.本器(パワーボックス) 2.電気柵ワイヤー 3.動物(植物なども) 4.アースシステム
正しく使うことで、電気柵は安全なシステムになります。電気柵はおよそ1.5秒間隔で電気が流れる「パルス出力」です。これにより、動物に対し瞬間的(約1/10000秒)にショックを与えるので、万一、人が触れたとしても流れる電流が少なく安全です。また、断続的な電気の為、感電しても手を離すことが出来ます。
一方、コンセントから直接交流100V(又は200V)の電気を流すと継続的な電気の為、感電した際に筋肉が痙攣(けいれん)し感電し続け、重大な事故につながります。
電気柵専用の本器を必ず使うこと、表示板を設置することなど、いくつかのルールがあります。必ず守りましょう。
電気柵は正しくお使いください。誤った使用があった場合、重大な事故を引き起こす可能性があります。
実働推奨距離について:
電気柵の設置環境を考慮して、推奨する使用距離のことを「実働推奨距離」といいます。
「実働推奨距離」は最大3段張りを想定しています。4段張り以上や雑草管理がしにくい場所等は、高負荷時推奨距離を参照して下さい。
本器を選ぶポイントについて:
使用する電源や設置環境によっては、より効率的に電気柵を使用することができます。例えば、自宅から遠く離れており、管理しにくい場所であれば、ソーラーパネルとの併用を行うことで、バッテリーのメンテナンス(充電など)の手間を省くことができます。また、近くに商用電源(コンセントの交流 100V)があれば、ACアダプターを使用して安定的に電気供給できます。
専門のスタッフがお客様の圃場や設置状況にあったパワーボックスをご提案させていただきます。
電気柵(簡易柵)の設置は誰でも簡単に行うことができます。
また、設置方法を記載した「設置マニュアル」をご用意しておりますので、お気軽にお問合せください。
ご要望に応じて、現場での設置指導や設置代行(有料)を行っております。(※ご希望通りに実施できない場合がございますので、予めご了承下さい)
対応いたします。
弊社にて御見積書(又は領収書・納品書)の作成いたしますので、お気軽にご相談ください。
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