【 猪 対策 】なぜ稲がイノシシに狙われる?対策方法と具体的な事例をご紹介(電気柵・金網フェンス)
田園風景とも呼ばれるように、田んぼに稲がある風景は日本人にとっては原風景の一つといえるものです。
また、私たちの食生活にも欠かせない食べ物ですよね。
ただ、近年、イノシシによる被害が増え続けていることをご存じでしょうか?
本記事では、
・イノシシによる農作物被害の現状
・なぜイノシシが稲をねらうのか?
・具体的な対策事例
についてご紹介します。
その歴史は古く、弥生時代から稲作が始まったとされています。稲を育てる場所を田(田んぼ、水田)と呼びます。
減反や生産者の減少、食生活の変化などの影響から、稲の作付面積は毎年減少傾向にあります。令和6年の予想収穫量では、前年に比べて1万7000ha減少の151万4000ha(全国)とされています。
(出典:農林水産省|農林水産統計|令和6年10月11日公表|)
これは全国の農作物被害額(約156億円)のおよそ2割を占めています。
(出典:【概要版】野生鳥獣による農作物被害に係る全国の状況(令和4年度)|農林水産省鳥獣被害対策コーナー|)
(出典:野生鳥獣による農作物被害状況(令和4年度)|農林水産省鳥獣被害対策コーナー|)
イノシシ被害が多い要因について、主なポイントは以下の通りです。
前述した通り、毎年およそ1万ha近く減少していますが、日本の耕地においてはまだ半分以上が水田とされてることから、イノシシにとってはアクセスしやすい環境といえるでしょう。
(出典:農林水産省|農林水産統計|令和6年10月29日公表)
特に、秋はイノシシが繁殖期を迎え、より活動が活発になります。地域によっては稲の収穫時期と重なることもあり、被害が増える可能性もあるでしょう。
(参考ページ:電気柵について(仕組み、種類、よくある質問))
動物が電気柵ワイヤーに触れることで、電気が動物の体を通って地面に流れ、アースから本器へ流れる電気柵の回路が成立します。
これにより強いショックに驚いた動物は、その後心理的に柵に近寄りにくくなります。
延長や、設置場所の変更も回収が楽なので、初めて野生動物対策に取り組まれる方にもオススメです。
一方、電気柵は雑草管理など、定期的なメンテナンスが必要になりますが、設置の仕方や使う資材の選び方次第で、負担を軽減することができます。
例えば、下草の管理の手間を減らしつつ、電気柵の効果を発揮できる通電防草シートの併用がオススメです。
その他製品は >>>こちら
初めて設置される場合は、必要な資材が一式そろった「かんたん電気柵セット」がオススメです。
その他製品は >>>こちら
また、春にはイノシシの仔(ウリ坊)が出るので1段目の電気柵ワイヤーは低めに設定することをオススメします。
稲がなくなってからもイノシシに油断するわけにはいきません。
地域によっては、冬季も電気柵を設置しておかないと田んぼの畔を崩されるなどの被害が発生しているようです。
被害を放置してしまうと、春先に畔を修復するところから作業を始めなければいけなくなり、余計な時間と費用が掛かってしまいます。
そのため、上記写真の積雪地域の田んぼでは、雪が降るギリギリまで電気柵を設置されています。
(1)「動物がぶつかっても壊れにくい」特殊なフェンス
フィールドフェンスは、動物がぶつかっても壊れにくい伸縮性のある素材を使用しており、衝撃を吸収して破損を防ぎます。また、フェンスを緊張させることで全体の強度が増します。
(2)亜鉛メッキの2倍長持ちする「高耐食特殊メッキ」
ピュアスチールを使用しているため、強度にムラがなく高品質です。また、亜鉛95%とアルミニウム5%の高耐久メッキを施し、耐食性が通常の亜鉛メッキの2倍になっています。
(3)結束部の特殊加工「エックスグリップ」
一般的なメッシュ柵は溶接されているものが多く、錆などの劣化や衝撃で破損すると、動物が侵入しやすい空間が一気に広がってしまいます。
フィールドフェンスは「エックスグリップ」という特殊な結束方法を採用しており、破損しにくい特殊加工をしています。
今回は、イージーベンダーフェンスではありませんが、積雪地でのイノシシ対策フェンス設置事例をご紹介します。
足場単管を使った事例です。積雪が多いので、雪解け時にフェンスが破損しないよう、上部に単管を設置して、番線で固定しています。
下部にも単管を設置することで、掘り返し対策としての効果も発揮しています。
※今回設置いただいたフェンスは上記のイージーベンダーフェンスではありません
また、私たちの食生活にも欠かせない食べ物ですよね。
ただ、近年、イノシシによる被害が増え続けていることをご存じでしょうか?
本記事では、
・イノシシによる農作物被害の現状
・なぜイノシシが稲をねらうのか?
・具体的な対策事例
についてご紹介します。
目次
1.日本における稲(水稲)の現状
私たち日本人にとって、もっとも馴染み深い食べ物といっても過言ではないでしょう。その歴史は古く、弥生時代から稲作が始まったとされています。稲を育てる場所を田(田んぼ、水田)と呼びます。
減反や生産者の減少、食生活の変化などの影響から、稲の作付面積は毎年減少傾向にあります。令和6年の予想収穫量では、前年に比べて1万7000ha減少の151万4000ha(全国)とされています。
(出典:農林水産省|農林水産統計|令和6年10月11日公表|)
2.イノシシの野生動物被害状況
令和4年度の農水省の統計によると、イノシシの農業被害額はおよそ36億円に上っています。これは全国の農作物被害額(約156億円)のおよそ2割を占めています。
(出典:【概要版】野生鳥獣による農作物被害に係る全国の状況(令和4年度)|農林水産省鳥獣被害対策コーナー|)
3.なぜ?イノシシが稲を狙う理由は?
イノシシの農業被害のうち、作物別にみると、稲の割合が最も高く、18億円に上ります。(出典:野生鳥獣による農作物被害状況(令和4年度)|農林水産省鳥獣被害対策コーナー|)
イノシシ被害が多い要因について、主なポイントは以下の通りです。
3-1.栄養価が高く高エネルギー
稲は高カロリーで栄養価の高い食物であり、イノシシにとって魅力的な餌となります。特に収穫前の実った稲は、イノシシにとって魅力的なエネルギー源となります。3-2.作付面積が広い
日本の農業において、稲作は主要な作物であり、広範囲に水田が分布しています。前述した通り、毎年およそ1万ha近く減少していますが、日本の耕地においてはまだ半分以上が水田とされてることから、イノシシにとってはアクセスしやすい環境といえるでしょう。
(出典:農林水産省|農林水産統計|令和6年10月29日公表)
3-3.稲の生育期間とイノシシの活動期間
稲は田植えから収穫までの期間が長いため、対策を実施する期間も長くなってしまいます。特に、秋はイノシシが繁殖期を迎え、より活動が活発になります。地域によっては稲の収穫時期と重なることもあり、被害が増える可能性もあるでしょう。
4.効果的なイノシシの侵入防止対策 電気柵・フィールドフェンス
ここでは、主な対策法として、一般的な電気柵とフィールドフェンス(金網)をご紹介します。4-1.電気柵
野生動物対策として幅広く利用され、中山間地の田畑や牧場の周囲でよく見かけることができます。(参考ページ:電気柵について(仕組み、種類、よくある質問))
動物が電気柵ワイヤーに触れることで、電気が動物の体を通って地面に流れ、アースから本器へ流れる電気柵の回路が成立します。
これにより強いショックに驚いた動物は、その後心理的に柵に近寄りにくくなります。
・選ぶ際のポイント
メリットは、設置が簡単で、自力で施工できることです。延長や、設置場所の変更も回収が楽なので、初めて野生動物対策に取り組まれる方にもオススメです。
一方、電気柵は雑草管理など、定期的なメンテナンスが必要になりますが、設置の仕方や使う資材の選び方次第で、負担を軽減することができます。
例えば、下草の管理の手間を減らしつつ、電気柵の効果を発揮できる通電防草シートの併用がオススメです。
参考商品
その他製品は >>>こちら
・費用(コスト)
距離や設置環境にもよりますが、金網フェンスよりもが安価にすむことが多いです。初めて設置される場合は、必要な資材が一式そろった「かんたん電気柵セット」がオススメです。
参考商品
その他製品は >>>こちら
・設置事例
イノシシ対策の場合は、2段張以上を基本としてます。また、春にはイノシシの仔(ウリ坊)が出るので1段目の電気柵ワイヤーは低めに設定することをオススメします。
稲がなくなってからもイノシシに油断するわけにはいきません。
地域によっては、冬季も電気柵を設置しておかないと田んぼの畔を崩されるなどの被害が発生しているようです。
被害を放置してしまうと、春先に畔を修復するところから作業を始めなければいけなくなり、余計な時間と費用が掛かってしまいます。
そのため、上記写真の積雪地域の田んぼでは、雪が降るギリギリまで電気柵を設置されています。
4-2.フィールドフェンス(金網)
野生動物の侵入防止や家畜の放牧に特化した金網(かなあみ)です。・特徴
一般的なメッシュ柵等と異なる点として、大きく以下の点が挙げられます。(1)「動物がぶつかっても壊れにくい」特殊なフェンス
フィールドフェンスは、動物がぶつかっても壊れにくい伸縮性のある素材を使用しており、衝撃を吸収して破損を防ぎます。また、フェンスを緊張させることで全体の強度が増します。
(2)亜鉛メッキの2倍長持ちする「高耐食特殊メッキ」
ピュアスチールを使用しているため、強度にムラがなく高品質です。また、亜鉛95%とアルミニウム5%の高耐久メッキを施し、耐食性が通常の亜鉛メッキの2倍になっています。
(3)結束部の特殊加工「エックスグリップ」
一般的なメッシュ柵は溶接されているものが多く、錆などの劣化や衝撃で破損すると、動物が侵入しやすい空間が一気に広がってしまいます。
フィールドフェンスは「エックスグリップ」という特殊な結束方法を採用しており、破損しにくい特殊加工をしています。
・選ぶ際のポイント
一度設置すれば、長期間にわたって効果を発揮できるのが最大のメリットです。・費用(コスト)
設置するには工事を伴うことが多いため、電気柵と比較すると、初期投資は高額になりがちです。・事例
イノシシ対策フェンスの場合、地面の掘り返し防止ができる「イージーベンダーフェンス」がオススメです。今回は、イージーベンダーフェンスではありませんが、積雪地でのイノシシ対策フェンス設置事例をご紹介します。
足場単管を使った事例です。積雪が多いので、雪解け時にフェンスが破損しないよう、上部に単管を設置して、番線で固定しています。
下部にも単管を設置することで、掘り返し対策としての効果も発揮しています。
参考商品
※今回設置いただいたフェンスは上記のイージーベンダーフェンスではありません
5.まとめ
イノシシによる稲作被害は深刻で、収穫後まで適切な対策を講じることで、長期的な被害を減らすことが可能です。
電気柵やフィールドフェンスなど、現地の環境に応じた方法を選ぶことが重要です。
柵の設置や設計に関してはアドバイスもできますので、お気軽にお問合せください。
全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる
関連記事