電気柵の正しい使い方
電気柵は正しくお使いください。誤った使用があった場合、重大な事故を引き起こす可能性があります。
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必ず漏電遮断器を設置しましょう。
商用電源(コンセントの交流100Vなど)から電源を取ることは可能です。
電気柵専用の本器(電気柵用電源装置)の電源が30V以上(コンセントの交流100Vなど)の場合で、人が容易に立ち入り易い場所に電気柵を設置している場合は、電気用品安全法に適用を受ける漏電遮断器の設置が必要です。漏電遮断器は15ミリアンペア以上の漏電が起こったときに0.1秒以内に電気を遮断する物が必要です。
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電気柵には必ず電気柵専用の本器(電気柵用電源装置)を設置しましょう。
電気柵専用の本器(電気柵用電源装置)を使うことで、電気柵は安全なシステムになります。
電気柵はおよそ1.5秒間隔で電気が流れる「パルス出力」です。これにより、動物に対し瞬間的(約1/10000秒)にショックを与えるので、万一、人が触れたとしても流れる電流が少なく安全です。また、断続的な電気の為、感電しても手を離すことが出来ます。一方、コンセントから直接交流100V(又は200V)の電気を流すと継続的な電気の為、感電した際に筋肉が痙攣(けいれん)し感電し続け、重大な事故につながります。
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電気柵には必ず開閉器を設置しましょう。
電気柵専用の本器(電気柵用電源装置)や漏電遮断器についているスイッチがこれにあたります。
容易に開閉できる箇所に専用の開閉器を設置しましょう。
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電気柵はどこでも自由に設置できますか?
電気柵は田畑や牧場などで、野獣の侵入や家畜の脱出を防止する場合のみ、設置することができます。
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表示板の設置は義務です。
電気柵を設置した場所には必ず、注意喚起の為の危険表示板を設置しましょう。
できるだけ目立つ場所に設置しましょう。
その他の制限について
- 電気柵に登ったり、潜ったりしないでください。またペースメーカー等を装着されている方は、機器に影響を与える恐れがありますので、柵に触れないようご注意ください。
- 幼児やお年寄りの本器の操作はお控えください。
また、幼児には本器で遊ばせたり、電気柵に近づかせたりしないでください。
- 有刺鉄線には電気を流さないでください。棘が血管に刺さり、電気が直接心臓にショックを与える恐れがあります。
- 有刺鉄線と電気柵を併用する場合、電気柵ワイヤーを有刺鉄線から15㎝以上離してご使用ください。
- 2台の本器を同じ電気柵につながないでください。1秒以内に電気が体内を流れ、大変危険です。また本器の故障にもつながります。
- 2つの電気柵は2.5m以上離して設置してください。間隔が狭いと、万一同時に柵に触れた場合、1秒以内に電気が体内を流れ大変危険です。
- 濡れた手、または水中に足を入れた状態で、電源類の操作や作業は行わないでください。
- 本器内の電子回路の修理・改造などは絶対にしないでください。
- ローソク・蚊取り線香・タバコなどの火気、および引火物は、本器はもちろん電気柵のすべてに近づけないでください。
- 落雷時には、フェンスや本器に近づかないでください。
- 体の自由が取れないような狭い場所、また2次的な事故が発生する恐れがある場所には電気柵を張らないでください。
- 電柱や送電線の上、あるいはその近くに電気柵ワイヤーを通さないでください。