【ノウサギ 対策 】ノウサギの生態から対策事例もご紹介(電気柵、フェンス)
2023年の干支は兎(ウサギ)ですね。
ファームエイジにも、「ウサギに作物が食べられる」「何か対策はないか」とお問合せいただくことがあります。
というわけで、今回はウサギの生態や、弊社でご提案させていただいたウサギ対策の事例について、
ご紹介いたします。
※本記事は、ペット用のウサギを対象とした内容ではございません。
あくまで野生のノウサギを想定した内容です。
目次
1.野生のウサギについて
日本には大きく分けて、3種類のウサギが生息しています。
- ・エゾユキウサギ・・・北海道に生息する。平野から山地まで幅広く分布し、冬になると真っ白な冬毛に生え変わる。
- ・ニホンノウサギ・・・本州及び四国、九州に生息する。
- ・アマミノクロウサギ・・・鹿児島県奄美大島および徳之島にのみ生息する。国指定特別天然記念物。耳は小さく原始的な姿をしている。
2.生態や特徴
夜行性なので日中はほとんど姿を現しません。個別の行動圏で活動するといわれています。一度に3頭程度の子供を産むため、繁殖力が高いです。
すばやくジャンプするように走り、着地した跡にTの字が付きます。
3.歴史と農作物被害
戦時中は肉の利用、毛皮は軍事用の防寒具として利用されるなど、重宝されていました。終戦の影響により、徐々に捕獲数が減少し、個体数は回復してきていると考えられています。
繫殖力が高い理由として、
1回の出産数が4~8匹と多いだけでなく、妊娠期間が1ヶ月と短く、通年交尾出産できること、最大で6回/年出産できること、
出産したその日に交尾して続けて出産できることが高い繫殖力の理由だとのことです。
令和3年の農林水産省データによると、被害金額は約6000万円。
野菜や果樹の被害金額が多いとされています。
(参考:野生鳥獣による農作物被害状況(令和3年度)-農林水産省)
3.ウサギの侵入防止対策(電気柵・金網フェンス)
ウサギ対策として、決まったフェンスの仕様はありませんが、実際の導入事例をご紹介します。
3-1.電気柵ネットでの対策
高さ65㎝のネットに鉄線が編み込まれており、電気が流れる仕組みになっています(一番下の線を除く)。小さな個体でも潜り抜けることができないように、網目を非常に細かくしています。
起伏がある箇所は、地面を掘り返されないよう、ペグなどで地面との隙間を埋めてあげるとより効果的です。
ポイントは、下草の管理です。
地面からの高さが低いため、草が絡まりやすいことから、除草剤を併用する、期間を決めて設置(草の生育にあわせて)するなどの工夫が必要になります。
参考情報
・電気柵について(仕組み、種類、よくある質問)については >>> こちら・簡易柵(かんいさく)については >>> こちら
3-2.簡易電気柵(4段張)
北海道東部のお客様で、4段張の電気柵を設置していただき、ウサギの防除に成功した事例があります。スイートコーンの被害に悩んでいらっしゃったようですが、設置後は被害がないと、お喜びの声をいただきました。
参考商品
3-3.金網を二重に設置
こちらは関西地方にあるワイナリーです。葡萄の苗木畑が被害にあっていました。実際に設置した写真がこちら。
弊社のイージーベンダーフェンスH1500の上に、別の金網(弊社製品とは別商品)を張り付けるという、かなり頑丈な仕様です。
地上60cm+折り返し部30cmまで、フェンスを重ね張りしています。
留め具は、支柱へバッグタイ、中間金網へは耐候仕様の結束バンドを使用。
折り返し部は、フェンスと重ねてペグを打ち込んでいます。
以前、別のフェンスを設置していたそうですが、イノシシに倒され、ウサギには破かれてしまい、非常に困っていらっしゃいました。
完成後は、弊社フェンスの強度と出来栄えに大変満足されていました。
参考情報
・フィールドフェンス(鉄柱仕様)については >>> こちら・フィールドフェンス(木柱仕様)については >>> こちら
参考商品
4.まとめ
猪や鹿と比べると、ウサギの農業被害は小規模ですが、確実に被害があるのは確かなことです。前述した対策方法で防除できる可能性がありますので、ウサギ対策を検討されている方は、お気軽にご相談ください。
また、どうしてもうまくいかない場合、ご不明な場合は、お問合せください。全国各地で導入されてた事例や実績をもとに、専門スタッフがアドバイスをさせていただきます。
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