【初心者向け】これで失敗しない!電気柵の基礎知識と押さえるべきポイント(安全な理由は?、自作できる?など)

今や電気柵は、インターネットショップやホームセンターなどでも販売されており、誰でも手軽に購入・設置ができるようになりました。

その一方で、仕組みや安全性などの基礎的な情報が把握しきれないまま、半ば自作のようになってしまい、うまくいかないというお問合せを受けることがあります。

ここでは、電気柵の仕組みから安全性に至るまで、基礎的な情報をまとめました。これから初めて設置したい初心者の方、自分一人で設置したい方向けの記事です。




1.電気柵について(歴史、仕組、安全性)

1-1.電気柵の仕組みとは?

電気柵(でんきさく)とは、動物に慣れることのない痛み(電気ショック)を経験させて、
動物の心理的バリヤー(警戒心)により柵に近寄り難くさせる柵のことです。




動物が電気柵ワイヤーに触れることで、電気が動物の体を通って地面に流れ、アースから本器へ流れる電気柵の回路が成立します。

これにより強いショックに驚いた動物は、その後心理的に柵に近寄りにくくなります。





「+」の電気柵ワイヤーと「-」の地面の両方に触れて初めてショックが発生するので、スズメなどが止まってもショックは受けません。地面に立つ動物が電気柵ワイヤーに接触したときに電気柵の回路が成立し、動物はショックを受けます。
(電気柵の回路を成立させる「スイッチ」の役割になります)地面から生えた植物などが触れた場合も回路が成立しますので、電気は流れ、漏電してしまいます。




1-2.電気柵はどのようにして生まれた?


もともとは、ウシやウマなどの家畜の放牧をコントロールするシステムとして、開発されました。
その技術を転用し、イノシシやシカなどの野生動物対策として、普及してきました。


特に、日本国内では、野生動物による農作物被害や、列車などとの交通事故が深刻化し、社会問題としても取り上げられ始めた2000年代ころから、
鳥獣被害対策の制度や補助金が整備されるようになり、急速に普及していきました。




1-3.触っても大丈夫?電気柵の安全性について

電気が流れているというイメージのためか、よく「触っても平気?」「安全なものなのか?」とお問合せを受けます。
電気柵は安全なシステムです。大切なポイントは「正しく使うこと」です。


ファームエイジでは、正しく使うためのルールについてもまとめておりますので、参考になさってください。


参考記事

・電気柵について(仕組み、種類、よくある質問)
・電気柵を安全に使うために



2.知らないではすまされない。電気柵を正しく設置する理由

2-1.大きな事故につながる(改造・自作はしない)

電気柵本器の内部を開けたり、改造、自作などしてしまうと、大きな事故に繋がってしまうので、絶対にやめましょう。

どんな機器でもそうですが、正しい使い方をすることが、最も大切なポイントです。



2-2.動物の侵入・脱柵につながる

例えば、シカ対策の場合、電気柵の地上高(ワイヤーの最上段)は150㎝が基本で、3段設置します。しかし、アライグマ対策の場合、地上高は50㎝程度で、4段設置します。
このように、対象動物によって、柵の仕様(高さやワイヤーの数などの条件)が異なります。また、起伏などの設置環境によっても左右されることがありますので、ご不明な場合は、事前にお問合せください。




3.失敗しない電気柵のために 重要ポイント3つ

3-1.対象動物にあった仕様(柵)にする

前述した通り、対象動物にあった柵の仕様で設置しましょう。

特に、これから家畜の放牧に電気柵を使用される方は、家畜に電気柵を覚えさせる「馴致(じゅんち)」が非常に大切になります。
たとえば、牛用に電気柵を馴致させるのに、ワイヤーに空き缶を引っ掛けるなど、わざと興味をそそるような工夫を凝らすことで、早く電気ショックを学習し、脱柵しづらくなります。


参考記事

・野生動物関連商品
・畜産動物関連商品(放牧商品)



3-2.専用の機器、資材を使う

写真は、鉄柱に絶縁テープを巻いた上に、電気柵のワイヤーを固定している様子です。
一見問題ないように感じるかもしれませんが、このままでは漏電の原因になり、柵に流れる電気が弱くなってしまいます。
このように、半ば自作のような形で使うと、思わぬ失敗を招くケースがあります。必ず、電気柵専用の資材(支柱や碍子など)を使いましょう。




参考商品

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参考記事

・【電気柵 動かない トラブル】原因は機械?それとも柵?(よくある間違った設置事例)



3-3.電気柵のルールを守る

こちらも前述したとおりですが、電気柵を安全に使うためのルールを把握しましょう。

参考記事

・電気柵について(仕組み、種類、よくある質問)
・電気柵を安全に使うために






4.よくわからない、やっぱり不安?迷ったときは・・・

事前にお問合せください。お客様の用途や圃場など、最適なプランをご提案いたします。(参考:自動見積システム
また、自治体によっては、資材を購入するときに補助金が出る自治体があります。


ご購入前にお住まいの自治体で、補助金の有無などご確認されると最低限のご負担で購入できる可能性があります。
また、被害が深刻な地域では、個人向けではなく、もっと広い範囲(集落全体など)で補助申請ができる場合があります。




5.まとめ

ポイントは以下の通りです!

(1) 電気柵は正しく設置することで安全になる
(2) 間違った設置方法はしない
(3) 不明な場合は事前に確認する



いかがだったでしょうか?意外と知らない事実もあったのではないでしょうか?
上記以外にも、より効率的に使うためのポイントがありますので、
これから電気柵を設置される方は是非、お気軽にご相談くださいTEL:0120-82-4390

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