【電気柵 電圧】トラブルが大幅減?!漏電箇所の発見に役立つフェンスコンパスとは?
電気柵トラブルにおいて、最もやっかいなのが「漏電」。
しかし、広い圃場で漏電箇所をピンポイントで探し当てるのは、至難の業・・・だと思っていませんか?
そんな手間を、大幅に削減してくれるのが「フェンスコンパス」です。管理ツールの中では高額ですが、根強い人気を誇っています。
この記事では、一度使えば手放せない便利さを持ったフェンスコンパスの魅力をご紹介します。
目次
1.そもそも電気柵の漏電とは?
ワイヤーに雑草が触れたり、支柱が倒れるなど、電気柵に何らかの故障や不具合が生じたことが原因で、電圧が低下してしまうことを「漏電(ろうでん)」といいます。
漏電が起きてしまうと、電気柵のワイヤーに流れる電圧が低下してしまいます。
そうなると動物に与えるショックが小さくなってしまうため、野生動物の侵入を許してしまったり、家畜の脱柵を招いてしまいます。
そのため、漏電が発覚したらできるだけ早めに、障害を取り除き、漏電を解消する必要があります。
2.あまりにも大変・・・漏電個所の特定
漏電を解消するうえで最も大変なのが、「漏電個所を見つける」ことでしょう。特に広域で設置されている場合、何キロもの距離を歩いて確認しながらチェックするのは大変です。
さらに、見つけた個所を補修するための資材が不足している場合は、さらに時間を要してしまいます。
3.フェンスコンパスの機能と使い方
3-1.主な機能
主な機能は以下のようになっています。最大の特徴は、「電流の流れる方向」を表示できることです。
この電流の流れる方向こそが、漏電している箇所を探し当てるうえで役に立ちます。
3-2.(使い方)どうやって漏電箇所を探すの?
ここからは、具体的な使用イメージを見ていきましょう。従来のテスターのように柵沿いを歩いて、電圧を測定する必要はありません。
一定区間の中でポイントごとに電流の向きを確認して、漏電箇所を探します。(漏電がまったくない状況だと0アンペアと表示されます)
漏電が起きている場合は、以下イメージのようになります。
今回のような設置状況の場合、矢印の示した方向から測定点2と3の間に漏電箇所があることが分かります。
特に、イメージのように一か所で大きな漏電が発生している場合は、漏電個所を見つけやすくなります。
※数字は一例です。実際の環境によって数値とは異なります。
4-3.リモートタイプは遠隔でのON・OFFが可能
たまたま圃場を歩いていたら、電気柵の漏電を発見!・・・すぐに修復したいけど、そのまま触れたらショックを受けてしまう。
でも、本器の電源を切りに行くにも、牛舎まで戻らなければいけない・・・
こんなことありませんか?
フェンスコンパスは遠隔操作ができる「リモートタイプ」もあります。 パワーボックスX6iと15iのみ対応している機能ですが、遠隔でON・OFFが可能です。
わざわざパワーボックスのところまで戻って、電源を切る必要がないため、作業効率が大幅にアップします。
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5.まとめ フェンスコンパスは広域で電気柵を管理する場合にとても有効
非常に便利なツールであることは、ご理解いただけたのではないでしょうか。一方で、フェンスコンパスの利用に不向きな環境もあります。
例えば、家庭菜園のような短い設置距離だと、漏電が起きても見回りが比較的簡単なので、フェンスコンパスのメリットを感じれない方もいらっしゃるかと思います。
オススメの場所としては、集落単位など長距離で野生動物対策の電気柵を設置している場合や、集約放牧を行っている牧場がオススメです。
ユーザーとしては、電気柵の管理を担当する方や、電気柵の設置指導を行う指導員などにオススメです。
電気柵管理の効率UPに、ぜひお役立てください。
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