【養蜂 対策】クマ被害を防ぐ方法は?基本的なポイントをご紹介

1.養蜂とは?

「ようほう」と読みます。
【養蜂 対策】クマ被害を防ぐ方法は?基本的なポイントをご紹介 ハチミツや蜜蝋(みつろう)を採取するために巣箱などを使って、ミツバチを飼育することを意味します。
日本における養蜂の歴史は古く、平安時代にまでさかのぼるといわれています。
養蜂によって得られるハチミツは自然由来の甘味料として、健康にも良く、私たちの生活の中で広く取り入れられています。



2.国産ハチミツはわずか5%!? 養蜂の現状

 私たちが普段スーパーや量販店で目にするハチツミのほとんどは、輸入品であることをご存じでしょうか?
【養蜂 対策】クマ被害を防ぐ方法は?基本的なポイントをご紹介 農水省の統計によると、国産はちみつの自給率はわずか5%程度といわれています。
(出典:養蜂をめぐる情勢|令和6年2月農林水産省 畜産局)
原因は様々で、レンゲやナタネなどの蜜源植物の減少や、農薬による影響、蜂場を確保する難しさなど、多岐にわたります。
ところが近年、健康志向への関心上昇や、世界情勢の変化による輸入食料品の高騰などにより、国産のハチミツの価値が見直されつつあるといいます。

また、ミツバチのように自然に花の受粉を手助けする存在が減少することで、環境や生態系に影響を与えることも懸念されています。
こうした様々な要因が重なり、養蜂農家の戸数は、ここ10年にわたって増加傾向にあり、今後もハチミツの需要は世界的に伸びていくことが予測されています。



3.養蜂におけるクマ被害と対策

 意外にも、ミツバチの敵は多く、疾病やダニ、オオスズメバチなど、注意すべきものは多くあります。
【養蜂 対策】クマ被害を防ぐ方法は?基本的なポイントをご紹介 特に、クマによる被害については、一度被害を受けるとその被害は大きく、巣箱の破損だけでなく、人身被害が及ぶ可能性もあり、懸念が高まっています。
その年にもよりますが、被害額は年間2000万程度で推移しているといわれています。
(出典:熊による被害の状況|養蜂をめぐる情勢|令和6年2月農林水産省 畜産局)



4.養蜂農家としてできる熊対策は?

クマ被害を受けないために取り組めることについてご紹介します。



4-1.熊鈴や撃退スプレーなどの装備を準備する

万一の備えを持っていきましょう。

 熊鈴はかばんや身に着けることで音が鳴ります。
音を出すことで「人間がここにいる」ことを動物側にアピールすることができます。
熊撃退スプレーは吹き付けることで、身を守る効果があります。




万が一に備えて、素早く取り出せる位置(手が届きやすい腰周りなど)につけておくことも大切です。
ただ風向きを配慮することなど、いくつか使用するうえでの注意点があります。



4-2.電気柵などの侵入防止柵を設置する

侵入防止策として、クマ対策には、電気柵(でんきさく)が広く普及しています。

参考記事: 電気柵について(仕組み、種類、よくある質問)

クマ対策電気柵の場合、ワイヤーを3段設置する「3段張」が基本となります。


ワイヤーの間隔は、地面から20cm、20cm、20~30cmで設置します。
ツキノワグマの場合、最上段は30cmに設定することをオススメしています。
支柱間隔は、4mに1本をめやすに設置しますが、地面の起伏や圃場の形状などによって異なってきます。
その他のポイントとしては、山側など一辺だけに設置するのではなく四方をしっかり囲う、夜間のみの作動ではなく、必ず24時間作動するなどがあります。



事例(1) 簡易電気柵

獣害対策などでは最もスタンダードなシステムです。

写真はデントコーン畑に設置された電気柵です。より防除効果を高めるために、3段張+1段のトリップ仕様にしています。
特に、クマの場合は一度侵入に成功し、作物の味を覚えてしまうと、執着心が強いため、何度も強引に侵入を試みます。
トリップ柵(電気柵の前にさらに1段低い電気柵を追加する方法)を設置したり、設置距離よりもワンランク上の強力なパワーボックスを使用するなど、プラスアルファの対策が推奨されます。

参考商品

商品画像02

クマ100セット(オンライン限定セット・周囲100m・約6a分)

ご購入はこちら

商品画像01

クマ400ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲400m・約1ha分)

ご購入はこちら


その他製品は >>>こちら



事例(2) フレキシネット

【養蜂 対策】クマ被害を防ぐ方法は?基本的なポイントをご紹介  写真は巣箱の周囲に設置されたものです。
前述の簡易柵とは違い、電気が流れる樹脂ネットのような姿をしています。
ネットにポールが編み込まれており、設置が簡単なので、頻繁に移設・回収するのにも便利です。
ヒツジの放牧柵としても使われていますが、養蜂の熊対策としても実績があります。
【養蜂 対策】クマ被害を防ぐ方法は?基本的なポイントをご紹介

参考商品

商品画像02

(短距離向け)フレキシネット 50m巻(※本器別売

ご購入はこちら

商品画像01

(長距離向け)フレキシネット ライトX 50m巻(※本器別売)

ご購入はこちら


その他製品は >>>こちら



4-3.正しい知識をつける

 特にこれから対策を始められる方は、クマの生態や基礎的な部分から知識をつける必要があります。
ファームエイジは、熊対策のセミナーも開催しています。過去には、養蜂組合の農家さん向けに電気柵セミナーを実施したこともあります。
ご希望の方はお気軽にご相談ください。


>>> お問い合わせはこちら


5.まとめ

画像大

養蜂におけるクマ被害抑制には、柵などの防除手段だけでなく、立木の切り落としをしたり、クマが好む樹木の伐採など、周囲の環境整備も重要になってきます。
自治体によっては、クマの出没方法が整理・公開されているところもあるので、事前に情報を得ておくことも重要です。

できるところから、クマ対策をはじめましょう!

全国送料無料でお届け!まずは資料請求からはじめてみる

メニューを閉じる
ページトップ