【ヒツジ 放牧】羊で新規就農するには?押さえておくべき基礎知識や成功事例をご紹介

牛などの大型家畜と違い、羊は比較的管理がしやすく、放牧による草地管理や、近年のエコな飼育方法としても注目されています。
一方、本格的に取り組んでいく場合、資金計画や飼養技術など、押さえておくべきポイントがあります。
本記事では、羊に関する基礎知識から、放牧すうえでの注意点、新規就農の実例 についてご紹介いたします。



1.ヒツジに関する基礎情報

1-1.日本におけるヒツジの現状

【ヒツジ 放牧】羊で新規就農するには?押さえておくべきの基礎知識や成功事例をご紹介  国内では現在、およそ2万5千頭が飼育され、顔が黒い「サフォーク」と呼ばれる種類が多く、次いで「テクセル」という種類が多いです。

全国に約1000戸の羊農家がおり、横ばいで推移してます。
産業としては、ほとんどが肉用として飼育されていますが、スーパーなどの量販店に並ぶのはほとんどがオーストラリアやニュージーランド産のものです。
そのため、国内生産の羊肉は流通量は1%以下といわれ、非常に貴重なものになっています。
(出典:めん羊・山羊をめぐる情勢|令和6年 農林水産省 7月畜産局 畜産振興課)


1-2.なぜ?ヒツジの放牧が選ばれる理由

 牛や豚などと比べ小柄な家畜のため、比較的管理がしやすいとされています。

生まれてから成熟するスピードが早く、群れになりやすい性質なので頭数が多くても、群飼いがしやすいとされています。
【ヒツジ 放牧】羊で新規就農するには?押さえておくべきの基礎知識や成功事例をご紹介 また、体高が低いことで、地上から5~10cm程度の短い牧草も食べることができ、ある程度草が少ない小規模な敷地(面積)の中でも草を最大限に活用できるのも、放牧家畜として選ばれやすい理由でしょう。
最近では太陽光発電所(ソーラーパネル)が普及したことで、設備周辺に生える雑草対策として活用されるなど、活躍の幅を広げています。



1-3.放牧するうえでの注意点

【ヒツジ 放牧】羊で新規就農するには?押さえておくべきの基礎知識や成功事例をご紹介  餌となる草を用意することも大切ですが、日除けや給水設備(飲み水)が見落とされがちです。
特に夏季は暑く、体力を消耗しやすくなり、酷い場合は体調を崩してしまう恐れがあります。

大きな木や林が近くにある環境であれば良いのですが、ない場合は、簡易的な小屋やタープを張るなど、暑さ対策をしましょう。
気温が上がると、水槽の中にたまった水が汚れやすいため、定期的な見回りが推奨されます。



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2.就農に必要なもの

ここではおおまかなポイントについて説明いたします。 【ヒツジ 放牧】羊で新規就農するには?押さえておくべきの基礎知識や成功事例をご紹介

2-1.牧場で研修する

 まずは、基礎的な知識と経験を身に着ける必要があります。羊を飼養している牧場で研修や勤務を通じて実務的な経験を積みながら、知識も取得していきます。

2-2.必要なものの確保

 就農するには、家畜だけが必要なわけではありません。
就農先の土地や住宅、トラクター等の機械など、必要なものをリストアップし、確保するための準備をしましょう。

2-3.資金調達と経営計画(補助金などの支援制度の活用)

 補助金などの支援制度を活用して、計画的に資金を集めましょう。
自治体によっては、独自の補助やサポートを行っているところもあるので、自治体や農協窓口に相談するのも良いでしょう。


上記は一例であり、就農した後にも、地域とのつながりや販路の確保など様々な条件が必要になってきますが、
経営計画を立てることで、1つずつやるべきことを整理していきましょう。


3.新規就農、放牧転換の事例

ここでは弊社の羊牧場への導入事例を一部ご紹介します。


3-1.宮城県 ヒツジノチカラファーム 様

 宮城県と山形県の県境にある蔵王山(ざおうさん)の麓に位置し、2023年から新規就農された牧場です。
【ヒツジ 放牧】羊で新規就農するには?押さえておくべきの基礎知識や成功事例をご紹介 弊社からは電気柵とフェンスを設計し、施工の一部もお手伝いさせていただきました。

将来的には観光牧場としての展開も視野に入れているため、道路沿いは人が見やすいよう、フィールドフェンスを設置しました。
放牧地では、毎日草を与えながら状況を見て牧区を移動させるため、電気柵を設置しています。回収と移動をできるだけスピーディにするため、リールとマルチポールを採用しています。

柵の設置から3か月後に伺った際には、しっかりと管理していただいていることもあり、脱柵はない状態とのことでした。

【ヒツジ 放牧】羊で新規就農するには?押さえておくべきの基礎知識や成功事例をご紹介 >>>ヒツジノチカラファーム instagramアカウント:https://www.instagram.com/hitsujinochikara_farm/

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3-2.北海道 北海道開発局様

 北海道最大級の河川である石狩川の河川敷で羊の放牧を行いました。

もともと、機械を使って管理を行っていましたが、コスト削減や環境への配慮のため、令和3年から数年にわたり、「ひつじ放牧除草隊」と称して実施されました。
弊社からは、電気柵やフェンスの設計をお手伝いさせていただきました。


参考記事:ひつじ(羊)放牧@石狩川の河川敷~頑張れひつじの除草隊~) 




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3-3.北海道 マツオめん羊牧場 

 かつて羊の一大産地であった北海道滝川市にある牧場です。

町の文化である羊が途絶えることを防ぐために始めた牧場でしたが、フェンスもないゼロからのスタートでした。
弊社からはフェンスの設計や施工だけでなく、「ニュージーランド北海道羊プロジェクト」を通じて、草地管理や放牧に関するアドバイスも行わせていただいています。



4.国内羊放牧の最新情報が集まる ニュージーランド北海道羊プロジェクト


ニュージーランド大使館とアンズコフーズ、ファームエイジが北海道の羊牧場と連携して、技術協力を進める取り組みです。
ニュージーランドの先進的な放牧技術や飼育管理、種畜供給体制のノウハウを活用し、北海道の羊産業の課題解決や、生産性と収益力の向上を目指します。



5.まとめ

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いかがでしたでしょうか。

羊で新規就農するには、さまざまな知識や技術を取得するだけでなく、就農後の計画立てなど道のりは長いのが現実です。
但し、実際に成功している事例から学ぶことで、具体的なイメージを持つことができます。
ファームエイジは、これまでの多くの国内事例だけでなく、ニュージーランドの最新情報などから、
柵の設計だけでなく、就農前から就農後に至るまでサポートやアドバイスを行わせていただきます。


羊で新規就農することは、大きな挑戦かもしれませんが、一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。
どうぞ、お気軽にご相談下さい。

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