【ガーデン フェンス】野生動物対策の基礎的なポイント。対策と事例を交えてご紹介(電気柵・フェンス)

庭や庭園の環境を維持する上で、野生動物対策は見落としがちな課題です。
鹿やイノシシ、アライグマといった動物たちが庭に侵入し、芝や植物を荒らしたり、苗木を傷つけてしまうケースも少なくありません。

そこで今回は、ガーデンにおける基本的な野生動物対策について、対策事例を交えながら詳しくご紹介します。
これから対策を始めようとお考えの方はもちろん、すでに取り組んでいる方にも、ぜひ最後までご覧ください。



1.ガーデン(庭園)とは

【ガーデン フェンス】野生動物対策の基礎的なポイント。対策と事例を交えてご紹介(電気柵・フェンス)  主に観賞のために樹木や草花を植えたり、人工的に川や池を整備した施設を指します。

植物だけでなく、動物や昆虫、鳥などが訪れる景観は、見る人の心を癒します。
個人宅の庭に作られる小規模なものだけでなく、近年では観光向けの大規模なガーデンや庭園も数多く開設され、休日には多くの人で賑わっています。
身近なところでは、バラ園や果樹園などが代表的で、最近はロックガーデンやハーブガーデン、ボタニカルガーデンなど多くの種類があります。

西洋風の庭園をイメージされる方が多いかもしれませんが、日本古来の庭園も存在し、これを「日本庭園」と呼びます。



2.ガーデンにおける野生動物被害と事例

【ガーデン フェンス】野生動物対策の基礎的なポイント。対策と事例を交えてご紹介(電気柵・フェンス)  被害の集計や公開されている事例はないものの、さまざまな動物によって、多くの問題が引き起こされます。
ここでは、動物と懸念される事例を挙げます。


・シカやイノシシ

 日本に生息する野生動物の中では中型~大型の野生動物がシカとイノシシです。
ガーデン内に入ると芝生や植えている植物の掘り返し、苗木の食害、樹木の樹皮剥ぎなど、多岐にわたる被害が懸念されます。
イノシシについては、土の中にいるミミズも食べるため、何度も土を掘り返すことがあります。
また、シカとイノシシは大きな角や牙をもっているので、来園者への被害も懸念されます。


・ハクビシンやアライグマ、タヌキなど

 前述したシカやイノシシと異なり、小型の動物です。
果樹が荒らされたり、ビニールハウスに穴を開けられる可能性があります。
タヌキなどはため糞をするので、通路にあると見た目も悪く、衛生的にもよくありません。
また、倉庫などの建物に巣を作ることもあり、建物の劣化や衛生面でも問題が生じることがあります。


・クマ

 侵入を許すと、人身被害に及んでしまう可能性があります。
足跡や糞などの痕跡が見つかると、しばらく安全が確保されるまで封鎖されるケースが多いです。
その間は、お客様も入園できないため、観光向けのガーデン施設においては経営的にも痛手になります。最も侵入を許したくない動物といえるでしょう。



3.対策方法と事例

【ガーデン フェンス】野生動物対策の基礎的なポイント。対策と事例を交えてご紹介(電気柵・フェンス) ここでは、主な対策法として、一般的な電気柵とフィールドフェンス(金網)をご紹介します。

3-1.電気柵

野生動物対策として幅広く利用され、中山間地の田畑や牧場の周囲でよく見かけることができます。
(参考ページ:電気柵について(仕組み、種類、よくある質問))


動物が電気柵ワイヤーに触れることで、電気が動物の体を通って地面に流れ、アースから本器へ流れる電気柵の回路が成立します。
これにより強いショックに驚いた動物は、その後心理的に柵に近寄りにくくなります。


・選ぶ際のポイント

メリットは、設置が簡単で、自力で施工できることです。
延長や、設置場所の変更も回収が楽なので、初めて野生動物対策に取り組まれる方にもオススメです。
一方、電気柵は雑草管理など、定期的なメンテナンスが必要になりますが、設置の仕方や使う資材の選び方次第で、負担を軽減することができます。
例えば、下草の管理の手間を減らしつつ、電気柵の効果を発揮できる通電防草シートの併用がオススメです。


・費用(コスト)

距離や設置環境にもよりますが、金網フェンスよりもが安価にすむことが多いです。
初めて設置される場合は、必要な資材が一式そろった「かんたん電気柵セット」がオススメです。


・設置事例

 ガーデン内に設置されたクマ用電気柵です。

【ガーデン フェンス】野生動物対策の基礎的なポイント。対策と事例を交えてご紹介(電気柵・フェンス)  森の中にあるガーデンのため、クマが侵入して利用者の安全が脅かされないよう、森林沿いに設置されました。

特徴は、一般的なポリワイヤーを使った「簡易電気柵」ではなく、フェンシングワイヤーはという高張力鋼線を用いた「簡易恒久柵(かんいこうきゅうさく)」を採用しています。
フェンシングワイヤーは、針金のように硬く、強度が高いだけでなく、特殊メッキ加工により亜鉛メッキの2倍長持ちする高い防錆性を持っています。
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さらに、柵の下に「防草シート」を設置することで、下草管理の手間を軽減させています。
管理者が出入りするゲート(出入り口)部分は、大型車両が行き来して地面が痛まないよう、「エキスパンドメタル」を敷いています。
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3-2.フェンス

野生動物の侵入防止や家畜の放牧に特化した金網(かなあみ)です。

・特徴

一般的なメッシュ柵等と異なる点として、大きく以下の点が挙げられます。

(1)「動物がぶつかっても壊れにくい」特殊なフェンス
 フィールドフェンスは、動物がぶつかっても壊れにくい伸縮性のある素材を使用しており、衝撃を吸収して破損を防ぎます。また、フェンスを緊張させることで全体の強度が増します。

(2)亜鉛メッキの2倍長持ちする「高耐食特殊メッキ」
 ピュアスチールを使用しているため、強度にムラがなく高品質です。また、亜鉛95%とアルミニウム5%の高耐久メッキを施し、耐食性が通常の亜鉛メッキの2倍になっています。

(3)結束部の特殊加工「エックスグリップ」
 一般的なメッシュ柵は溶接されているものが多く、錆などの劣化や衝撃で破損すると、動物が侵入しやすい空間が一気に広がってしまいます。
フィールドフェンスは「エックスグリップ」という特殊な結束方法を採用しており、破損しにくい特殊加工をしています。



・選ぶ際のポイント

 一度設置すれば、長期間にわたって効果を発揮できるのが最大のメリットです。また、電気柵に比べて景観に馴染みやすいという利点があります。



・費用(コスト)

設置するには工事を伴うことが多いため、電気柵と比較すると、初期投資は高額になりがちです。



・事例

 シカとクマ対策を兼用したフェンスです。
【ガーデン フェンス】野生動物対策の基礎的なポイント。対策と事例を交えてご紹介(電気柵・フェンス) 観光向けのガーデンで来園者が多いものの、山のふもとにあるため、来園者の安全確保と植物保護のために設置されました。
 シカの飛び越えを防止するためにフェンスの高さは2m。

さらに、クマのよじ登りによる侵入やフェンス破損を防止するため、上部に電気柵を設置しています。 【ガーデン フェンス】野生動物対策の基礎的なポイント。対策と事例を交えてご紹介(電気柵・フェンス)
さらに、地面からの掘り返し防止対策も行っています。フェンスの下部30㎝が折れ曲がる「イージーベンダー仕様」の特注フェンスを採用しています。

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4.まとめ

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ガーデンにおける野生動物被害はそれほどまだ大きく目立たないものの、確実に被害は見られます。
特に、クマなどの大型動物は人身被害の恐れもあるので、観光向けのガーデンにおいては、影響が大きいものになります。

ぜひご自身の環境に合った対策を検討してみてください。また、柵を導入した後も定期的な点検や適切な管理を行うことで、対策の効果をより長く維持できます。
ご質問やご相談がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。


 

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