【2025年最新】クマ被害から施設を守る!今すぐ実践すべき安全対策と電気柵の導入事例

近年、全国各地でクマ(熊)の出没が相次いでいます。

自然豊かな環境に隣接することが多いゴルフ場やキャンプ場は、
万一のことに備え、来場者や従業員の安全を守るための効果的な「クマ対策」が急務です。

本記事では、クマに関する基礎的な情報から、電気柵やフェンスなどの導入時のポイントや費用対効果、設置事例までご紹介します。


はじめに|クマ(熊)被害の現状

かつて、熊は人から狩猟対象として追われ、人里から離れた山奥に生息していました。

ところが、昨今の狩猟者の減少や餌不足の影響、個体数の回復などで、クマの行動範囲が拡大しています。
また地球温暖化などの影響で、ドングリなどの餌不足が多発し、人里やゴルフ場に出没する事例が増加。
人間を恐れないとして、「アーバンベア」とまで呼ばれるようになりました。

こうした状況を鑑み、2023年に環境省は「指定管理鳥獣」に追加、2025年には全国でクマの出没数、人身被害件数が過去最多を更新しました。(参考:環境省|クマ被害対策等について|令和7年10月30日|)


1.なぜ今? クマ(熊)対策を実施するメリット

以下の点から早期の「侵入を防ぐ仕組みづくり」が必要でしょう。

1-1.来場者の安心

施設にお越しいただいたお客様に、万一のことがあってはいけません。
また、施設で働く従業員も同様です。外で作業する際には、熊スプレーを携帯させるなどの対策もできると、より安心でしょう。


1-2.運営継続

一度クマが施設に出没すると、安全確保ができるまで休止せざるを得ません。

その間は収益は無く、維持管理の経費だけがかかるため、運営側としては損失になります。
特に、大掛かりなイベントがキャンセルになった場合、損失は非常に大きなものになるでしょう。


1-3.地域への配慮

しっかりとしたクマ対策をとることは地域にとっても責任を果たすことに繋がります。
たとえば「クマ対策をとっています」という情報発信を行うことで、信頼やイメージアップし、より顧客に選ばれる施設作りに繋がるでしょう。


2.効果的なクマの侵入防止対策と導入方法

クマ対策には、電気柵やフィールドフェンスの設置が効果的です。
ここでは、実践的な導入手順と注意点を詳しく見ていきます。


2-1.電気柵によるクマの侵入防止

電気柵は、クマの鼻や足の裏が電気柵ワイヤーに触れることで、電気ショックを与えることで侵入を防ぐ仕組みです。


(参考:電気柵について(仕組み、種類、よくある質問)


基本的な構成

・ワイヤーの段数:3段
・ワイヤーの間隔:地面から20cm、20cm、20~30cm
 ※ツキノワグマの場合、最上段は30cmに設定することをオススメしています。
・支柱間隔:4mに1本をめやすに設置

あくまで標準的な仕様なので、地形や起伏など周囲の環境によっては不十分な場合があります。詳しくはお問合せください。


導入時のメリット

設置が簡単にできる(重機など不要のケースがほとんど)
・回収、移設が容易にできる(設置ラインの変更や延長も可能)
・フェンスと比較すると安価なケースが多い

導入時のポイント

・地面との隙間を広げない(侵入の隙を与えることになります)
・定期的な電圧チェックを行う(バッテリーを使用する場合は残量チェックも大切です)
・周囲の雑草を定期的に除去(漏電防止 防草シートなども有効)


これらを徹底することで、「侵入ができない体験」をクマに与え、再接近を防止します。


参考商品

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クマ100セット(オンライン限定セット・周囲100m・約6a分)

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クマ400ソーラーセット(オンライン限定セット・周囲400m・約1ha分)

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2-2.フィールドフェンス+電気柵(併用柵)

フェンスは電気柵と併用することで、より高い防御効果を発揮する「併用柵(へいようさく)」になります。
フェンスだけだとクマによじ登られてしまう恐れがありますが、上部に電気柵を設置することで、よじ登りを防止します。
併用柵におけるポイントは、「高さ2m以上を維持する」「高伝導ワイヤーを使用する」「地面への掘り返し防止対策を施す」が推奨されます。


導入時のメリット

・電気柵に比べて非常に強力な柵(フェンスの物理的な強度×電気柵の心理的な効果)
クマ以外の他の動物も防除できる(設計次第ではイノシシやシカ、アライグマにも対応可能)
・一度設置するとメンテナンスフリー(電気柵は定期的なチェックが必要)



導入時のポイント

・重機を伴う大掛かりな工事になる可能性が高い(施工予算の確保が必要)
・上記に伴い設置完了までに時間を要する(距離や仕様にもよります)
・電気柵よりもかなり高額になるケースが多い



参考商品(※電気柵は付属していません)

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【シカ用/横線14段】フィールドフェンス 高さ2m×100m巻

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【シカ・小動物用/横線19段】フィールドフェンス 高さ2m×50m巻

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3.導入事例(電気柵、フィールドフェンス)

ここでは、畑作や酪農畜産以外の場所で、野生動物対策として導入いただいている一部の事例をご紹介します。

3-1.電気柵(ゴルフ場)

こちらはイノシシの侵入防止対策として、ワイヤーを3段設置しています。

電源は12Vバッテリーとソーラーパネルを併用しています。天気の良い日はソーラーパネルからバッテリーに自動的に充電が行われます。
そうすることで、バッテリーを頻繁に充電する必要がなく、メンテナンスを最小限にすることができます。


3-2.フィールドフェンス(ゴルフ場)

写真は北海道内のゴルフ場様です。

エゾシカがコース内に侵入し、糞を落とす被害が出ていました。
敷地がかなり広いこともあり、どのような対策を講じたらよいか、悩んでおられたとのことです。

フェンスの上部には「高張力鋼線」を追加することで、高さを維持することができます。
また、なるべく森林沿いに設置することで、景観を損なうことなく、シカの侵入対策を行うことができました。


3-3.電気柵+フィールドフェンス(養豚場)

養豚場に設置されたフェンスです。

防疫対策の観点から、クマだけでなく、シカ、アライグマなどの複数種類の動物に対応するため、フィールドフェンスと電気柵を併用しています。


3-4.電気柵+フィールドフェンス(観光ガーデン)

観光向けのガーデンで来園者が多いものの、山のふもとにあるため、来園者の安全確保と植物保護のために設置されました。

 シカの飛び越えを防止するためにフェンスの高さは2m。さらに、クマのよじ登りによる侵入やフェンス破損を防止するため、上部に電気柵を設置しています。
さらに、地面からの掘り返し防止対策も行っています。フェンスの下部30㎝が折れ曲がる「イージーベンダー仕様」の特注フェンスを採用しています。


4.まとめ

クマ対策は、「安全」と「信頼」を守るための投資です。

電気柵やフェンスの設置は一見コストがかかるように見えますが、長期的には運営の安定化とブランド価値の向上に直結します。

もし少しでも「クマ出没が不安」「具体的な対策を知りたい」と感じている方は、お気軽にご相談ください。
お客様の状況やご予算にあったプランや設計をご提案させていただきます。

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