こんな使い方も!ぶどう畑の野生動物対策フェンス

2017/6/26

今回はぶどう畑の野生動物対策フェンスにスポットをあてます!
あまり知られていない(と思われる)ぶどう畑における電気柵や、その野生動物被害状況について調べてみました。

 

ぶどうの野生動物被害

ぶどうは「果樹」として一括りになっているため、その被害状況の詳細はわかりませんでしたが、果樹全体でも相当な被害を受けているようです。
市場価格も高いため、被害面積が小さくても金額に換算すると非常に大きくなる場合があります。

(野生鳥獣による農作物被害状況(H26年度 農水省 鳥獣害対策コーナー 資料を改変 http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/h_zyokyo2/h26/pdf/160122-c.pdf)

 

 

フェンスでどう防ぐ? ぶどう被害

ポイント1:複数の動物に対応できるフェンスがベスト。
ぶどう被害としてよく聞かれるのが、ハクビシンやアライグマなどの小動物によるものです。
北海道ではエゾシカの被害もあり、春先に出てきたブドウの芽を食べられるというケースもあることから、
複数の動物に対応できるフェンスが望ましいでしょう。

ポイント2:できるだけ景観も大切に

特にワイナリーなどの商業施設が隣接しているところでは、お客様の目線も気になります。
太い木柱を使ったフェンスだと、景観に馴染みやすく、海外のような景観が期待できます。
フェンスの本場ニュージーランドでは、フェンスを天井に設置してブドウ棚にするなど、
アソビ心あふれるアイディアが見られます!

 

 

ぶどう畑への電気柵・フェンス設置事例

今回は電気柵とフェンスを併用した事例をご紹介します。
四方を山に囲まれた広域なぶどう畑に、弊社の施工チームがフェンスを設置。

シカだけでなく、アライグマなど小動物の出現も予想されるため、高さ2mのフェンスの下に電気柵をプラス。
フェンスの高さ・強度と電気柵の心理効果を併用した、重厚なフェンスです。

加えて、景観も重視するため、太い木柱を使用。
施工チーム担当者は、特殊な機械を使って、一本ずつ歪みのないよう設置することに、細心の注意をはらったそうです。
結果的にフェンスと相まって、ヨーロッパのブドウ畑を彷彿させる景観が完成しました。

一般的には獣害用フェンスは景観を損なうケースが多いですが、確かな施工技術と工夫を凝らすことで、
防除と景観が融合した夢のようなフェンスを設置することも可能です。

 

 

おわりに

ただでさえ育てる手間がかかるぶどう。そこに野生動物対策も必要となると、市場価格が高値なのも、なんだか頷ける気分。ワインを見る目も変わってしまいそうです。

ファームエイジでは、畑の距離や大きさ、使用環境などに応じて電気柵などのアドバイスをお手伝いさせていただきますので、お気軽にどうぞ!

一覧はこちら