【パドック 放牧】パドック放牧のメリットは?おすすめのやり方は?事例を交えてご紹介
飼料や燃料費の高騰などの影響もあるのか、「少しずつ放牧を始めてみたい」「パドック放牧に興味があるがやり方がわからない・・」といったご相談が増えてきました。
ここでは、パドック放牧に関してよくご質問いただく内容や導入事例についてご紹介します。
ぜひ、これから始められる方だけでなく、すでに実施されている方も参考にしていただければ幸いです。
牛舎などの畜舎に隣接している屋外の放牧地を意味します。運動場とも言われます。
パドックと聞くと、ウマをイメージされる方も多いかと思いますが、ウマの場合はレースを控えた馬たちが周回する場所を意味します。
一概に大きな面積が必要なわけではありませんが、
一般社団法人 中央酪農会議によると「一般的には、広さは牛1頭あたり10~30㎡(平方メートル)が標準とされています。」とあります。
(引用:酪農キッズファーム|ことば辞典|パドック|)
牛が健康的になるということは、獣医さんにみてもらう機会も減りますので、結果的に農場の経費削減が期待できます。
また、従業員の労働時間削減にもつながり、結果的に人間にとってもメリットがあります。
国内では認知度がまだ低いですが、農場として取り組むことで差別化や持続可能な農場づくりに貢献できるでしょう。
設置環境や用途によって異なります。
以下の通り、大まかなメリットとデメリットをまとめました。ご自身の農場にあった方をえらびましょう。
〇 自力施工が可能
〇 設置ラインの変更や延長が簡単
× 電圧測定や下草管理が必要
× 多雪地帯は回収が必要
× 事前の馴致(電気柵への学習)が必要
〇 物理的な強度が高い
× 初期投資が高額になりがち
× 工事を伴う場合がある その場合はさらに費用増加
× 倒木などによって破損した場合は補修の手間がかかる
「どちらか迷う」「よくわからない」方は、弊社スタッフがご要望を伺いながらご提案させていただきますので、お気軽にお問合せください。
その他製品は >>>こちら
特に、近年は猛暑日数も増えており、夏季はさらに飲水量が増えることも視野に入れておきましょう。
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木陰がある環境であれば良いですが、ない場合は、簡易的なものでも良いので準備しましょう。
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大雨が降った後や、水槽の周りは水がこぼれたりして、ぬかるんでしまうことが多いです。
そのままにしてしまうと、蹄病発症とケガの悪化につながってしまいます。
十分な摂食・休息ができない場合、乳牛であれば産乳量の低下などに繋がり、結果的に経営全体に影響を与えることが懸念されます。
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以前からアニマルウェルフェアを意識した取組をしたいと考えていたので、まずは繁殖メスをパドックで自由に運動できる環境をつくるために、電気柵のご相談をいただきました。
・柵の周囲は100mほどで、二人で施工して1時間弱
・設置して1カ月以上経ちますが、トラブルもなく牛たちはのびのび過ごしています。
・将来的には、隣接する耕作放棄地も放牧地として整備していきたいと考えています。
・簡易電気柵を1段追加
・増頭に伴い牛舎新築も検討していたが、パドック柵は金額も抑えられ頑丈でいい物だった
・新たに育成牛用パドック増設を検討したい
設置後に、再度訪問した際は積雪が60㎝程度積もっていましたが、脱柵、ゲート、フェンスの弛みも無い状態をキープしており、お客様にもご満足いただくことができました。
簡易柵からフェンシングワイヤーを使った恒久柵 に張り替えていただきました。
・雪が降るとポリワイヤーがたるんで、脱柵の原因になるのがずっと気がかりだった
・予算や手間を抑えるために何か良い手段はないかと、模索していた
・緊張をかけているので、以前のような弛みはない
・電圧6000Vと、十分な電圧をキープ
・牛たちも、簡易柵との差を感じているのか、以前より近づかない
一般的な簡易電気柵(かんいでんきさく)より、初期投資が高額になるケースが多いですが、長年にわたって設置するうえでは効率的です。
無料でお見積もできますので、ご興味のある方はお問合せください。
ここでは、パドック放牧に関してよくご質問いただく内容や導入事例についてご紹介します。
ぜひ、これから始められる方だけでなく、すでに実施されている方も参考にしていただければ幸いです。
目次
1.パドックとは
牛舎などの畜舎に隣接している屋外の放牧地を意味します。運動場とも言われます。
パドックと聞くと、ウマをイメージされる方も多いかと思いますが、ウマの場合はレースを控えた馬たちが周回する場所を意味します。
一概に大きな面積が必要なわけではありませんが、
一般社団法人 中央酪農会議によると「一般的には、広さは牛1頭あたり10~30㎡(平方メートル)が標準とされています。」とあります。
(引用:酪農キッズファーム|ことば辞典|パドック|)
2.パドック放牧のメリットは?
2-1.家畜の健康増進
牛自身が自由に行動できるので、ストレスが少なく、健康的になります。牛が健康的になるということは、獣医さんにみてもらう機会も減りますので、結果的に農場の経費削減が期待できます。
2-2.従業員の負担軽減
牛舎の中だと、日々の給餌、糞尿の処理が必要になりますが、放牧している間は必要ありません。また、従業員の労働時間削減にもつながり、結果的に人間にとってもメリットがあります。
2-3.アニマルウェルフェアに沿った取組になる
牛や豚などの家畜であっても、誕生から死を迎えるまでの間、できるだけストレスなく、快適で健康的な飼育方法が大切です。国内では認知度がまだ低いですが、農場として取り組むことで差別化や持続可能な農場づくりに貢献できるでしょう。
3.パドック放牧する前に 必要なもの
3-1.柵(電気柵または金網フェンス)
良くいただくご質問が、「電気柵と金網フェンスで迷っているけど、どちらが良い?」というご質問です。設置環境や用途によって異なります。
以下の通り、大まかなメリットとデメリットをまとめました。ご自身の農場にあった方をえらびましょう。
電気柵
〇 初期投資を抑えやすい〇 自力施工が可能
〇 設置ラインの変更や延長が簡単
× 電圧測定や下草管理が必要
× 多雪地帯は回収が必要
× 事前の馴致(電気柵への学習)が必要
金網フェンス(当社のフィールドフェンスの場合)
〇 一度設置すればほとんどメンテナンス不要〇 物理的な強度が高い
× 初期投資が高額になりがち
× 工事を伴う場合がある その場合はさらに費用増加
× 倒木などによって破損した場合は補修の手間がかかる
「どちらか迷う」「よくわからない」方は、弊社スタッフがご要望を伺いながらご提案させていただきますので、お気軽にお問合せください。
参考商品
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3-2.給水設備
牛が自由に水を飲めない環境だと、採食量に影響を及ぼします。特に、近年は猛暑日数も増えており、夏季はさらに飲水量が増えることも視野に入れておきましょう。
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3-3.日陰になる場所をつくる
前項でも挙げたとおり、猛暑の炎天下の中、日陰がない状態は家畜にとってもストレスになってしまいます。木陰がある環境であれば良いですが、ない場合は、簡易的なものでも良いので準備しましょう。
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参考記事
・【牛 暑さ 対策】知らないと損! この夏 実践すべき暑熱対策3-4.泥濘化に注意
大雨が降った後や、水槽の周りは水がこぼれたりして、ぬかるんでしまうことが多いです。
そのままにしてしまうと、蹄病発症とケガの悪化につながってしまいます。
参考記事
・【牧場のぬかるみ対策】牧道の施工方法・費用は?骨材は?基礎知識を知ろう3-5.アブ対策
自由に動き回れる屋外でも、アブが体中にまとわりついてくると、家畜はストレスを抱えます。十分な摂食・休息ができない場合、乳牛であれば産乳量の低下などに繋がり、結果的に経営全体に影響を与えることが懸念されます。
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4.お客様の事例
4-1.和牛繁殖農家/宮崎県
これまで牛を牛舎の中だけで飼育していました。以前からアニマルウェルフェアを意識した取組をしたいと考えていたので、まずは繁殖メスをパドックで自由に運動できる環境をつくるために、電気柵のご相談をいただきました。
お客様の声
・電気柵を設置するのは初めてだったのですが、無事に設置完了・柵の周囲は100mほどで、二人で施工して1時間弱
・設置して1カ月以上経ちますが、トラブルもなく牛たちはのびのび過ごしています。
・将来的には、隣接する耕作放棄地も放牧地として整備していきたいと考えています。
4-2.酪農家/北海道
乾乳牛用パドックフェンスを、弊社の施工チームに整備させていただきました。お客様の声
・高さ1.5mのフェンスを外周200mのパドックに設置・簡易電気柵を1段追加
・増頭に伴い牛舎新築も検討していたが、パドック柵は金額も抑えられ頑丈でいい物だった
・新たに育成牛用パドック増設を検討したい
設置後に、再度訪問した際は積雪が60㎝程度積もっていましたが、脱柵、ゲート、フェンスの弛みも無い状態をキープしており、お客様にもご満足いただくことができました。
4-3.酪農家/北海道
こちらの農家様は、もともと電気柵をパドック策として利用されていましたが、簡易柵からフェンシングワイヤーを使った恒久柵 に張り替えていただきました。
お客様の声
・もともと、育成牛の運動場として使っていた・雪が降るとポリワイヤーがたるんで、脱柵の原因になるのがずっと気がかりだった
・予算や手間を抑えるために何か良い手段はないかと、模索していた
・緊張をかけているので、以前のような弛みはない
・電圧6000Vと、十分な電圧をキープ
・牛たちも、簡易柵との差を感じているのか、以前より近づかない
一般的な簡易電気柵(かんいでんきさく)より、初期投資が高額になるケースが多いですが、長年にわたって設置するうえでは効率的です。
無料でお見積もできますので、ご興味のある方はお問合せください。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?
「興味はあるがよくわからない」「実際に現地を見に来てほしい」など、ご要望がありましたら、お気軽にご相談ください。
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