【放牧 やり方】放牧農家必見!放牧のメリットを最大限に活かす「牧区」とは?

放牧を始められる方の多くが、最初に悩むポイントの一つが「牧区」でしょう。
考えるうえで、いくつかのポイントがあります。
この記事では、
「放牧地に対して頭数があっているのか不安・・・」
「どのラインに柵や水槽を配置するのがベストなのかわからない」
「具体的な成功事例が知りたい」

方にオススメの記事です。



※下記情報は家畜の中でも主に牛に対するものです。対象動物や設置環境によっては異なる可能性があります。


1.牧区(ぼっく)とは?

家畜を放牧させるために区切ったエリア(空間)を意味します。
電気柵や金網、バラ線などを設置して区切られていることが多いです。



2.牧区サイズを考える

牧区サイズとは、牧区の面積(広さ)のことです。



2-1.牧区の面積は統一する

牧区の面積は、できるだけ統一しましょう。
そうすることで、牧区ごとの草量と頭数の計算が簡単ですし、簡易移動柵で仕切る場合もスムーズに作業しやすくなります。



2-2.採草兼用地は長方形が便利

トラクターを使って牧草刈り作業を行う際に、同じ面積でも長方形の牧草地のほうが、トラクターの折り返す回数が少なくなり、作業効率があがります。
NZでは、草丈が短い草地は放牧地に、伸びてしまった草地は刈り、サイレージにするという考え方で、専用地という捉え方ではありません。



2-3.管理しやすい大きさに設定する

前項にて、なるべく長方形にすることをお勧めしましたが、一辺が長すぎる長方形は避けましょう。
長すぎると、端まで牛が草を食べに行くのをためらったり、見えないため気づかないまま食べ残ししてしまう可能性もあります。
可能な限り、長辺は300m以内にしましょう。



3.牧区レイアウトを考える

牧区レイアウトとは、配置や柵を設置するラインなどのことです。
レイアウトを意識することで、牧区の移動やトラクターでの採草など、後々の管理がしやすくなります。



3-1.鋭角のコーナーを作らない

コーナー部を鋭角にしてしまうと、牛群の中で個体が追いやられた際に脱柵されてしまう恐れがあります。
そのような場合は鈍角にし、回り込んで逃げるスペースを作ります。



3-2.柵や斜面に対して垂直に設置する

柵は斜面に対して垂直に設置する斜面に対して横に柵を設置してしまうと、牛が斜面の上から電気柵が下に見える形になってしまいます。
そうなると、パニックを起こした時に駆け下りようとし、脱柵されてしまう恐れがあります。



3-3.牛舎近くは放牧地にするのがベスト

施設や畜舎などの施設から放牧地までの距離が長いと、家畜のエネルギーが歩くことに使われてしまいます。
施設と放牧地の距離が近いほど、無駄なエネルギー消費が抑えられます。施設が牧草地の真ん中にあるのが、理想的です。



4.計算してみよう!最適な牧区サイズとレイアウト

基本的な考え方については、少しだけご理解いただけたでしょうか。
ここからは、具体的な数字を用いて、設計を考えていきます。
是非、ご自身の牧場の状況と照らし合わせてみてください。



4-1.牛が食べられる草の量は?

種類や月齢によっても異なりますが、牛が摂取できる放牧草の値は、最大20㎏DM/ha(乾物摂取量)と言われています。(育成牛の場合は 10㎏DM/ha)



4-2.食べさせたい放牧草の目標を設定する

特に、舎飼いから放牧に転換される方は、牛が草をしっかりと食べ始めるまでに時間がかかります。
まずは5kgから食べさせるなど、ターゲットを設定し、徐々に食べられる牧草量を増やしていくようにしましょう。



4-3.放牧に必要な装置面積の計算方法

仮に、以下のように計算してみましょう。
搾乳頭数50頭の牧場で、牧草を10㎏食べさせたいとすると、
必要な牧草量:50頭×10㎏=500㎏ と仮定できます。






ライジングプレートメーターを使って、1haあたりの放牧前後の草量を測定します。

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放牧前の草量 3000㎏DM/ha 放牧後の草量 1800kgDM/ha とすると、
残った草量は、3000-1800=1200kgDM/ha と仮定できます。




こうしたことから、草量500kgをまかなうには、0.5haがあれば、50頭を放牧するのに必要な牧区として、十分な面積であることがわかります。 (0.5ha=600kgの草量が得られることから)



従って、効率的な牧区レイアウトは、
「1haの牧区サイズを恒久柵で作り、簡易移動柵で時期によって区切るのが最適」
と考えることができます。


このように、牧区の大きさは「牛に食べさせたい放牧草の量」と「放牧する頭数」によって変化します。

※上記は目安です。頭数や環境によって異なりますので、詳しくはお問合せください。



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NZ北海道酪農協力プロジェクトを経て、見事に経営を改善し、農林水産大臣賞を受賞するにまで至った放牧酪農サクセスストーリー。高原様の実体験や声を取材し、どのような改善や取り組みを行い、どのように経営改善されたかを数値に至るまでまとめた一冊です。



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6.まとめ

今回は、牧区のレイアウトに関する基礎的知識をまとめました。
本記事を読んで、
「自分の牧場の牧区レイアウトを設計してほしい」
「すでに放牧しているが見直してみたい」など、
ご質問・ご要望がありましたら、お気軽にご相談ください。

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