【電気柵 アース】アースは必要?仕組みやよくあるお問合せをご紹介

アースは非常に重要な要素ですが、間違った設置をされたり、不十分なケースが多くみられます。
この記事では、
・なぜアースが必要?
・アースが不十分?どうやって確認する?
・正しい設置方法は?

について、ご紹介いたします。



1.電気柵におけるアースの役割

アースは電気柵に不可欠な要素です。

以下は、動物がワイヤーに触れて、ショックを受けるまでの一連の流れです。
(図中でアースは(4)です)


動物が電気柵ワイヤーに触れることで、電気が動物の体を通って地面に流れ、アースから本器へ流れる電気柵の回路が成立します。
これにより強いショックに驚いた動物は、その後心理的に柵に近寄りにくくなります。


地面に立つ動物が電気柵ワイヤーに接触したときに電気柵の回路が成立し、動物はショックを受けます。

参考記事

・電気柵とは?


2.なぜアースが重要なの?

前述した通り、アースが不足していたり、誤った設置をすると、電気柵の回路は成立しません。
つまり、動物にショックを与えることができません。


そのままにしてしまうと、簡単に野生動物の侵入を許したり、家畜に脱柵されてしまうため、さらなる損失が生じてしまう恐れがあります。
電気柵本来の力を十分に発揮するために、アースはきちんと設置しましょう。



3.アース不足は、さまざまなトラブルの原因に

アースが不十分な場合は、柵の電圧が大きく低下する原因になります。深刻な場合は、手で触ってもほとんどショックを受けない場合があります。
また、ラジオにノイズが入るなど、周辺機器に影響が生じることがあります。

特に、商用電源(AC100V)を電源に利用されている方は、アース不足が続くと、ACアダプターを破損させる原因になる場合があるため、なるべく早く解消しましょう。



4.アースに関する よくあるご質問

ここからはよくお問い合わせいただく事項をご紹介します。

4-1.打ち込むのが面倒。。。半分ぐらい打ち込めばOK?

 アースはすべて打ち込みましょう。アースを打ち込む理由は大きく2つあります。


ひとつ目は、地中深くのほうが地面が濡れている可能性が高く、よりアースが取りやすくなります。
特に、何キロと長距離で柵を設置される場合はアースをしっかり打ち込む重要性は増すでしょう。

ふたつ目は、劣化防止のためです。サビが進んで劣化したアースは、本来の効力を失ってしまいます。
弊社のアースは伝導性能の高い銅メッキが施されています。
地面から出ていると空気に触れる部分が多くなり、サビが進行しやすくなってしまいます。劣化が進みすぎた場合は、できるだけ早めに新しいアースと交換しましょう。



4-2.アース不足の時はどうしたら良い?

 大きく以下が考えられます。
(1)すべて打ち込まれていない場合は、打ち込みしなおす
(2)サビや劣化が進んでいる場合は、新しいものと交換する
(3)打ち込んでいる場所が砂地などの場合は、アースが取りづらいため、別の場所に打ち込む



参考商品

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基本アースセット

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4-3.オススメの設置場所はある?

 できるだけ湿った場所が望ましいです。
砂地や砂利地などの場所はアースの効果が発揮しづらいので、避けましょう。
また、他の電気機器、およびそのアースより10m以上離れた場所を選びましょう。
干渉しあい、電波障害を起こす恐れがあります。



4-3.アースが不足しているか確認したい。どうすれば良い?

 ここではデジタルボルトメーターを使用したアース不足の確認方法をご紹介します。
詳しくは以下の動画をご覧ください。
通電した電気柵ワイヤーに、伝導性の高い金属棒を数本立てかけ、電気柵の電圧が2kv未満になるようにわざと漏電させます。
漏電させる箇所は、電気柵本器から100mほど離れた場所で行います。

アースが足りている場合、デジタルボルトメーターの値が0.3KV未満であれば、アースは正常に働いています。
値が0.3KV以上ある場合は、アースが不足しています。
解決手段としては、新しいアースに交換するか、それでも不足する場合はアースを追加する必要があります。



4-4.地面がアスファルトや砂利地の場合、どのように電気柵を設置すれば良い?

 アースリターンシートという商品をご用意してます。
テトロン生地に銅線が編み込まれた特殊なシートです。
アスファルトやコンクリートのような条件の悪い地面でも、アースを取りやすくなります。


もう一つの手段としては、「アースワイヤー リターンシステム」という設置方法があります。
プラスとマイナスのワイヤーを、動物が同時に触れるよう設計します。本器の選定や設置などにはノウハウが必要なので、ご興味のある方はまずはご相談ください。
(設置環境によっては、向かない場合がございます。予めご了承ください。)



5.まとめ

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正しく仕組みを理解したうえで設置することで、柵のパフォーマンスを最大限に発揮することができます。
また、アースが取りづらい状況でも設置方法を工夫することで、電気柵を設置できる場合があります。
専門スタッフがご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

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