【被害額40億!】エゾシカの農業被害知っていますか?

令和二年度の北海道庁の調査によると、北海道における野生鳥獣による農林水産被害額は50億円となっており、そのうちエゾシカは40億円と8割を占めています。 (参考:野生鳥獣による被害調査結果について(令和2年度分)


ただでさえ深刻なエゾシカ被害ですが、最近、さらに今までにない動きが現れ始めています。

今回は、エゾシカ被害の歴史と現在について、35年にわたってエゾシカ対策電気柵を販売しているファームエイジならではの視点で考えてみたいと思います。

 

 

 

エゾシカについて

【被害額40億!】エゾシカの農業被害知っていますか?

エゾシカはその名の通り、北海道に生息するニホンジカの亜種です。
本州に生息するホンシュウジカよりも体格が大きいとされています。かつては雪が少ない道東(根室、釧路管内)が分布の中心でしたが、昨今は道央(札幌近郊など)でも見られ、農作物被害だけでなく、電車との交通事故など、人間との軋轢が長く問題視されています。

一方で、ジビエ(野生鳥獣肉)としての利用も進んできており、レストランや北海道内のスーパーなどで見かける機会が増えています。

 

 

 

エゾシカ被害と防護柵(電気柵・フェンス)の歴史

【被害額40億!】エゾシカの農業被害知っていますか?

かつて、「エゾシカ対策に電気柵は効果がない」といわれていました。

その発想を逆転させたのが、弊社代表の小谷でした。海外の文献や論文を大量に読み漁り、現地での試験設置を繰り返し、今では当たり前になった「柵の高さ1.5mでワイヤーを3段設置する」エゾシカ対策電気柵が完成したのが1986年のことでした。
一気に道内に普及し、一部の地域では広域のフィールドフェンス(金網)も設置されるなど、全道にエゾシカ防護柵が設置されました。それから30年、一時はエゾシカ被害は減少したものの、最近は再び増加傾向にあります。



参考記事

・シカ(鹿) │ 電気柵、フィールドフェンス
・電気柵について(仕組み、種類、よくある質問)


 

なぜ?道南でエゾシカ被害が増加

【被害額40億!】エゾシカの農業被害知っていますか?

被害が増加傾向にある中で注目されているのが、「道南地域」です。

道南地域は北海道の南西部、渡島半島周辺の地域のことで、有名な町としては函館市があります。
北海道内の中では比較的温暖で、積雪も少ない地域といわれています。
では、なぜこの道南で被害が増えているのでしょうか?

 

1.温暖化による積雪減少

もともとエゾシカは積雪が多いエリアを避け、道東に多く分布していました。
ですが、昨今の積雪減少に伴い、徐々に生息域が西側に拡大しています。道南も雪が少ないエリアのため、今後エゾシカが徐々に移動し、被害がさらに増えることが懸念されています。


2.狩猟者の減少

狩猟者とはハンターのことです。わなや猟銃をもって野生動物の狩猟を行います。
近年、この狩猟者の減少と高齢化により、野生動物への捕獲圧(ハンターが狩猟する量)が減少傾向にあります。
こうしたことも、防護柵が普及しても、根本的な数が減らないため、被害が減少に転じにくい原因の一つとされています。


3.電気柵など対策がまだ不十分なエリア

道南はもともとエゾシカの生息が少ないエリアのため、電気柵などの対策が講じられていない田畑が多いことも、被害額が増加している要因とされています。
対策を講じることで一定の効果は見込めますが、エゾシカは移動する生き物のため、限られた地域だけでなく町や地域全体で対策を検討していく必要性も、今後高まっていくでしょう。

 

 

 

今後について

【被害額40億!】エゾシカの農業被害知っていますか?

今後、道南地域へのエゾシカ被害を食い止めるために、以下のことが考えられます。

 

1.現状を把握する

今はインターネットなどが使えるので多くの情報をすばやく確認できます。自治体によっては鳥獣被害防止計画というものが策定されているところもあるので、事前に相談するとよりスムーズな対応が取れるでしょう。

2.どのような対策が最適化を地域で話し合う

前述したとおり、エゾシカは移動する動物のため、場合によっては広域で対策を講じるほうが効率が良い場合がありますので、地域全体でどのような対策が最適かを検討しておく必要あります。
当社HPに電気柵の設置方法を解説した動画などの情報がありますので、ぜひご活用ください。
(※以下はイノシシ対策の電気柵動画です)
また、被害対策のセミナーを開催することも可能です。お気軽にご相談ください。

3.早めに対策する

シーズンになると私どもにも「去年は足跡も見なかった。あとちょっとで収穫だったのに被害にあった。すぐ対策したい」というお問い合わせをいただくことも多くあります。
生息跡や被害が見られない場合でも早めに柵などを設置しておくことで、万一に備えることができます。
被害を一度受けてしまうと、大きな損失が発生しますし、ひどい場合は繰り返し何度も出没し、作物に深い被害を与えてしまいます。

 

 

 

「何から始めたらよいかわからない」、「相談に乗ってほしい」場合・・・

【被害額40億!】エゾシカの農業被害知っていますか? ファームエイジはエゾシカ電気柵のパイオニアとして、35年にわたって様々な活動を行ってきました。
フェンスの販売提案だけでなく、現地確認や専門家による被害対策のセミナー実施など、包括的にエゾシカ対策ができるようサポートさせていただきます。
まずはお気軽にご相談ください。


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